「最近理由もなく不安になり、やる気が落ち気味…」
「将来のことが不安で、目の前のやるべきことに手が付けられない!」
感染症の流行や世界情勢が傾くなど、世の中には不安を感じる情報が溢れています。
感受性の強い方は、自分の身に置き換えてしまって急に落ち込んだり、やる気が落ち込んだりすることもあるでしょう。
そこで今回は人が不安を感じる理由、そして不安でたまらないときの対処法を紹介します。
不安を感じるのは間違いではないということ、そしてコントロールできるものであることがお分かりいただけるはずです。
出典(TOP画像):unsplash
人が不安を感じる理由
出典:unsplash
まずあなたが感じる不安の正体を知っておきましょう。
人が不安を感じるのは、実は安心・安全でいるためなんです。
ちょっと矛盾しているように感じますよね。
人間は不安を感じることで、この先に起こり得る危険を予測し、回避をするという能力があります。
動物も敵と遭遇すると威嚇したり、相手から逃亡するなど回避行動を取るでしょう。
人間も全く同じで、身に降りかかる危険を不安として感じることで身の安全を図ろうとしています。
つまり不安という感情の目的は、安心と安全です。
人は不安を感じるとネガティブなものとジャッジして、そこから逃げようと必死になりますよね。
しかし実は不安は「こんなことが起きたら精神的・肉体的にダメージがおきますよ」と知らせているだけ。
あなたが傷つかないように守ろうとしているのです。
まずは不安という感情の存在意義を理解してからこの先を読み進めていってくださいね。
不安でたまらない時の対処法
出典:unsplash
不安は安心や安全のために存在していることが分かりましたね。
人間は不安という感情から逃れようとしますが、実はこれは間違い。
不安は決して悪い感情ではないので、冷静に対応すれば逆にあなたの身と心の安全を守ることができるんです。
ではどうやって不安という感情と付き合うかを説明していきます。
不安を分析してみる
まず不安を感じたら、その内容を分析してみましょう。
人の不安は過去や未来の経験や予測から生まれます。
例えば「今から出かけて事故に遭ったらどうしよう」という不安の場合。
まだ実際に事故は起きていませんよね。
未来は自分の力で変えられますから、「それでは今日は交通事故に遭わないよう、交通量の少ない道を選ぼう」と考えれば良いのです。
まれに過去の事象から不安を感じることもあります。
「過去に彼は私に嘘をついたから、また私を騙すかもしれない」
頭にこのような思考が浮かんだら、時系列を整理しましょう。
あくまでのこれは過去の彼の行動であり、今の彼が嘘をついている証拠にはなりません。
冷静に分析をすれば、彼が嘘をついているということにはならないのです。
不安を感じたら「これは過去のこと?未来のこと?」と分析し、過去のことなら「未来はそうなると限らない」と考えましょう。
未来についての不安なら「安心できる未来を手に入れよう」と考えてください。
今この瞬間に集中する
不安を感じたら今この瞬間に集中しましょう。
先ほども説明しましたが、不安は過去や未来のことを考えている状態。
つまり目の前では何も起こってはいないのです。
「病気になったらどうしよう」と不安になるとき、誰かあなたに病気になっていますとよ告げていますか?
違いますよね。
不安で堪らなくなったら、今この瞬間に何も起きていないことを確認してください。
過去や未来に思いを馳せているだけで、実際はあなたは安全な場所にいるはずですよ。
安心する思考を選ぶ
不安を感じたら安心する思考を選ぶようにしましょう。
不安は安全や安心の裏返しで、ネガティブなものではありません。
あなたが「不安は悪いものだ」と捉えているから、不安を感じると嫌な気持ちになるのです。
不安を感じたら「私の安全のために働いてくれてありがとう」とお礼を言いましょう。
それでも嫌な気分の場合は、不安なことを分析してどうしたら安全なのか考えてみてください。
例えば「彼から今日連絡が来なかったらどうしよう」という不安を感じた場合。
逆を返せば「彼から連絡がきたらとても安心して過ごせるな」という思考になりますよね。
頭に浮かんだ思考を逆転させることで不安を安心に転換することができますよ。
まとめ
出典:unsplash
今回は不安を感じてしまった時の対処法を紹介しました。
是非覚えておいて欲しいのが、不安を感じること自体は悪いことではないということです。
問題は不安を感じることを「嫌なこと」「ダメなんだ」と決めつけてしまう考え方。
不安はあなたの安心や安全を守るために存在しているので、頭から否定をしないでくださいね。
不安が出てきたらその内容を分析し、どうしたら安全でいられるか考えましょう。
また不安な出来事は今起きていないことを理解することで、パニックに陥らずに済みます。
あなたは自分が感じる感情・思考を選ぶことができるんです。
不安を感じても安心に転換させることができます。
ネガティブな気分になったらこの記事の内容を思い出してくださいね。