「初詣のルールがいまいちよくわからない」
日本人にとってお正月には身近な風習である初詣ですが、ルールが曖昧な方も多いのではないでしょうか?
本記事では、初詣の概要や由来、初詣のルールを徹底的に解説します。
ルールに縛られすぎる必要はありませんが、神様への礼儀を覚えておくとよいでしょう!
そもそも初詣とは?
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初詣とはなにか、まずは概要から説明していきます。
ただ神社にお参りするだけでなく、正しい初詣の意味や由来を知っておくと、より意味深く神聖なものに感じるはずです。
1.年が明けて初めて寺社へお参りすること
2.初詣の由来とは
初詣って何だろう?を解決してから、2023年の初詣へ行きましょう。
年が明けて初めて寺社へお参りすること
初詣とは、初参りともいわれ、年が明けてから初めて寺社へお参りすることを意味します。
神社へ行くイメージがありますが、実は寺院でも問題ありません。
ご自分の宗教にあわせて、お寺または神社へお参りし、神仏へ感謝と今年の守護を願うことを初詣といいます。
初詣の由来とは
初詣の由来についても学んでおきましょう。
初詣の由来は、平安時代に貴族がおこなっていた「年籠り」という習慣が始まりといわれています。
貴族は神社にこもり、大晦日から元日まで、豊作や安全を一晩中お祈りしていたそうです。
この風習が今も残っており、大晦日と元旦の初詣に分かれたといわれています。
また、江戸時代には初詣は「恵方詣」と呼ばれており、恵方の方向にある神社へお参りする習慣だったそうです。
日本人なら知っておくべき!初詣する際のルールと礼儀
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2023年の初詣の前に、正しい参拝ルールなどを知っておきましょう。
初詣する際は、神様や仏様に失礼のないようにしなければなりません。
1.鳥居の前で一礼してから境内へ
2.参道の真ん中を歩かない
3.1月3日もしくは1月中にお参りする
4.喪中の場合は避ける
5.神社の参拝方法
6.昨年のお礼と今年の目標を伝える
7.初詣の帰り道は寄り道しない
神社は特になじみのない習慣も多いため、しっかり予習してからお参りしましょう。
鳥居の前で一礼してから境内へ
神社についたら、まず鳥居の前で一礼しましょう。
神様がお住まいになっている場所にお邪魔するので、挨拶をしなければなりません。
鳥居の前で一礼してから、静かに鳥居をくぐりましょう。
参道の真ん中を歩かない
鳥居をくぐったあとは、参道の端を歩くようにしましょう。
参道の真ん中は神様の通り道であり、私たちが通ってはいけません。
神様に道をお譲りして、端を歩くようにして境内まで進んでいきましょう。
1月3日もしくは1月中にお参りする
初詣は元旦に行くイメージがありますが、実は期限は明確に決まっていません。
元旦から遅くとも1月中に間に合えばよいでしょう。
初詣の回数の制限やルールもありませんが、関西には”三社参り”といって、3つの神社へお参りする風習がある地域もあります。
1月中であれば良いので、混雑を避けたい方は三が日を避けて、ほかの日にお参りしてもよいでしょう。
喪中の場合は避ける
神道では死は穢れとなり、神社へ持ち込んではならないものです。
そのため、家族に不幸があった場合は、初詣ではしない決まりがあります。
もちろん気にしない方もいますが、喪中の間は使者に敬意を示す期間でもあるためお祝い事や初詣は避けたほうがよいでしょう。
神社・寺院で参拝の方法が異なる
神社の場合は、境内で手水を使って手を清めてから進んでいきます。
1.右手に柄杓をもって左手を清める
2.左手に柄杓を持ち替えて右手を清める
3.右手で柄杓を持ち、左手に水をためて口をゆすぐ
4.左手の手のひらを洗う
5.柄杓をもとの位置に戻す
以上の手順で、手と口を清めるのがルールなので忘れないようにしましょう。
また最近はコロナ対策で、柄杓を置いていない神社もあります。
その場合は、水が流れている所から上記の手順通りに手と口を洗いましょう。
神社の注意書きがあると思うので、指示に従ってください。
神前に進んだら、いよいよお参りしましょう。
1.姿勢を正して神前にまっすぐ立つ
2.賽銭を投げ込む
3.鈴を鳴らす
4.2回お辞儀する
5.2回拍手する
6.自分の名前と所在を伝えて、昨年の感謝と今年の目標とお力添えを祈る
7.一回お礼する
参拝の手順は上記となります。
昨年のお礼と今年の目標を伝える
初詣は願い事をするためのものではありません。
まずは、昨年までの神様の御加護に対して感謝を申し上げましょう。
それから、今年の目標を神様に宣言して、今年も守ってくれるようにお願いしてみてください。
ただのお願いだけにならないよう、しっかり感謝も伝えるようにしてくださいね。
初詣の帰り道は寄り道しない
初詣の帰りには、寄り道は避けた方が良いといわれています。
せっかくの初詣の帰りに、家族で食事をする方も多いでしょう。
しかし、寄り道によって、神様からいただいた福や徳が落ちてしまうといわれています。
一度お家へ帰ってから、そこから食事に出かけるようにするとよいでしょう。
まとめ
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初詣の由来やルールを学んでおけば、今年の初詣は去年よりも意識して、神聖なものにできるはずです。
記事の内容を参考にして、2023年も気持ちよく過ごせるように、初詣に行きましょう!