人から「優しいね」と言われると、自分の都合を押しのけてでも要望に応えようとしていませんか?確かに人からの評価が下がるのは怖いですが、いくらなんでも限度があります。
同じ優しさでも「自己犠牲」と「嫌われる覚悟」この2つでは、まるで中身が違います。この違いをきちんと理解して、本当の優しさを手に入れましょう。
「自己犠牲」と「嫌われる覚悟」の違いは?
まずは簡単に、「自己犠牲的な優しさ」と「嫌われる覚悟での優しさ」の違いについて解説します。
自己犠牲的な優しさ
本当はやりたくないのに、他人を優先することは自己犠牲の考え。「これだけは絶対に譲れない」といったシーンでは素晴らしい考えです。
でも、これが常にあると自分の感情を無視し、他社のために自分を犠牲にし続けなくてはいけません。
「自分が本当にやりたいことやしたいこと」が見えなくなり、精神的にも身体的にも辛くなり、幸せが遠ざかってしまいます。
嫌われる覚悟での優しさ
友達や家族、周りの人間が間違った方向や良くない考えに走ったとき、嫌われる覚悟で止める優しさもあります。
相手のことを思ってあえて厳しいことを言う。なかなかに出来ることではありません。最悪、嫌われてしまったり恨まれてしまうこともあります。そのリスクを冒してまで、相手のことを思って言るのです。
頼まれても嫌と断る方法
自分は自分、他人は他人。自分を大切にするには嫌なことを嫌だと言うべき。そのために、どのような行動に出ればいいのかを次から説明しますね。
ハッキリと伝える
「嫌!」と言うときは、あいまいな態度や言動を避けてハッキリと伝えましょう。
断る時に抵抗がある人は、丁寧だけどしっかりと意思表示をしている次のフレーズが役に立ちますよ。
- ハッキリと伝えるフレーズの例
- 「申し訳ありませんが、今回はお引き受けできません」
代わりの案を提示する
いきなり相手を突き放すことに抵抗があるなら、次のフレーズが便利です。
相手の意向を立てつつ、ハッキリと断れますよ。
- 代わりの案を提示するフレーズの例
- 「今は手が離せませんが、次回ならできるかもしれません」
自分のボーダーラインを決める
自分は自分、他人は他人。きちんと線引きをするべきです。自分の時間や心の余裕を守ることにつながりますよ。
あなたの時間を奪ってまで要求してくる相手に対しては、次のフレーズが使えます。
- 自分のボーダーラインを決めるフレーズの例
- 「今は仕事の時間外なので対応できません」
本当の優しさって?
「優しい」と言われるために、自分の意思を無視してやりたくないことを続けている方。
自分でも「やめたい」と思っていても、どうすればいいのか分からりませんよね?自分を大切にしつつ、相手に寄り添う「優しさ」のステップに解説します。
自分の行動を振り返る
「どうして自分を押し込めてでも他人に優しくしてしまうのか?」その理由について考えましょう。他人から嫌われたくない。
自分の評価を下げたくない。いい人だと思われたい。または誰かによって強制されている、など。人によって理由は様々。
この理由を突き止めて、なぜ行動してしまうのか?を理解することで行動をコントロールしやすくなりますよ。
優しくするのをやめる
理由が分かったら、行動をやめるべきです。きっと最初は違和感を感じ思ったよりもうまくいかないことでしょう。
ですが、慣れてくると心がすっきりと穏やかになり、今まで感じていたストレスがすっと消えるのを感じるはず。
自分の心を守るためにも、いち早く優しくするのをやめてくださいね。
前向きに考える
これまで当たり前だと思っていた行動をやめるとなると「慣れない」「本当にこれでいいの?」とそわそわと落ち着かないことも…。
そんなときは、甘いものを食べるフルールを食べる。音楽を聴くなど自分を甘えさせてください。
今まで他人に不必要に優しくしていた分、今後は自分を甘えさせて前向きな考えを手に入れましょう。
簡単なステップで考える
新しい習慣を体に覚えさせることは簡単ではありません。
でも、これは複雑なステップの場合。いち早く体になじませるためにはシンプルに考えましょう。
「行動しよう!」と思ったら、すぐに実行にうつせる。この身軽さがポイントです。
まとめ
今回は人に優しくしすぎる人を対象に、本当の優しさについて解説しました。
確かに相手に無条件に寄り添う自己犠牲的な優しさは素晴らしいですよね。でも、これが出来るのは自分に余裕がある方に限ります。
人に優しくするが故に、自分が負担になることはありません。時には嫌われたっていい。
このくらいの気持ちで相手を拒否することだって大切。こうすることで、自分も相手も長期的に見て幸せになれますよ。