ワンオラクルの読み解き方について、「転職すべきなのか?」というテーマにからめてご紹介しています。
2回目の今回は「3.女帝」のカードからはじまります。
出典(TOP画像):写真AC
3.女帝の正位置
出典:ashinari.com
「慈母」を象徴するカードです。
先にご紹介した女教皇が「女性の知恵」を表すカードなのに対し、女帝は「女性の慈悲」を象徴しています。
よってあなたが転職を考える際も、女性の存在が大きなカギをにぎっています。
新しい会社へ面接などに行き、担当者がやさしく頼れる女性であれば、転職を前向きに考えていいかもしれません。
できればオフィスの中ものぞいてみましょう。
女性が生き生きと働き、女性のやさしさで満たされている職場であれば、あなたの成功を後押ししてくれそうです。
またあなたの周囲に、人生経験が豊富な年上の女性がいれば、その人の助言を受けることも重要です(いまの会社にそういう女性がいれば、ぜひ悩みを打ち明けてみましょう。
あるいはいまの職場でより充実した仕事をしていく方法が、見つかるかもしれません)。
仕事の内容としては、女性にかかわる職が吉となります。
たとえばファッションなど、女性を喜ばせる仕事が、あなたの力を十二分に発揮させてくれるでしょう。
3.女帝の逆位置
転職にはあまりいい運気とはいえません。
女帝の逆位置は「挫折」「軽率」といった内容が暗示されているからです。
欲望や感情にとらわれ、軽率な判断をして挫折してしまう……そんな展開が目に浮かびます。
よってここはしばらく動かないのがいいでしょう。
いまはむしろ、あなたがどうして転職を考えるようになったのか、もういちど根本的に考えてみるべきでしょう。
もし給与や待遇に不満を感じてのことなら、はたしてそれは高望みではないのか、再度冷静に考えるべきです。
仕事の内容に不満があるなら、今の職場でより希望にそった働き方ができないか、模索してみるべきです。
それがかなわないのであれば、しばらくは転職への準備期間として、自分のスキルを磨くことを心がけましょう。
人脈を広げることも大事です。
4.皇帝の正位置
男性の力(あるいは男性的な力)がカギをにぎる運気です。
ここでの男性力は外的なものと内的なもの、2通りのパターンが考えられます。
外的な男性力は、あなたの外にいる存在の力強いリードを指します。
転職を考える会社の面接官、あるいは上司となる予定の人物が、パワフルに事業を引っ張っているのであれば、その流れに身を投じるのも吉でしょう。
彼らのリードによってあなたの仕事にも勢いがつき、ワンランク上のステージに登れるかもしれません。
一方の内的な男性力とは、他ならぬあなた自身の中にあるパワーです。
あなた自身が男性的なリーダーシップを発揮し、仕事を動かしていくという方向性です。
転職を考えている会社が、あなたを事業の主力として考えてくれているようなら、そこで仕事を引っ張っていくのも吉となります。
あるいはあなた自身に十分な資金と事業ビジョンがあるなら、起業を考えてもいいかもしれません。
とにかく暗示されているのは、男性的なリーダーシップなのです。
4.皇帝の逆位置
運気そのものが悪く、仕事に前向きになれなくなっています。
よって転職をして新たなスタートを切るには、まだ機が熟していないと言わざるを得ません。
あるいはいまの仕事で行き詰まり、転職を視野に入れているのかもしれませんが、意思が勇気が伴わない状態で転職を考えても、いい結果にはたどり着けないでしょう。
とにかくいまは転職を考えるよりも、あなた自身の気力・体力をとりもどし、エネルギーを充実させるべき時期です。
また周囲のいいかげんな言葉に惑わされないよう、自分を強く持つことが必要です。
5.法王の正位置
出典:ashinari.com
先にご紹介した皇帝が「男性のリーダーシップ」を表すカードなのに対し、法王は「男性の徳」を象徴しています。
男性的・父性的な「人徳」と、そこから生まれる「信頼」が示されているのです。
よって転職に関しても、「信頼」「尊敬」をキーワードに読み解いていくことになります。
転職先の会社の担当者(面接官など)は、信頼・尊敬できる相手でしょうか?
入社後もあなたをバックアップしてくれそうな人物でしょうか?
もしそうした人物の導きがあるなら、転職は吉となる可能性が高くなります。
あるいはあなたの周囲の尊敬できる相手に、助言を請うことも必要でしょう。
職種としては、言葉の力を生かした知的職業(教師・弁護士・政治家など)で、いっそう力を発揮できる運気です。
5.法王の逆位置
「守旧性」「停滞」が暗示されています。
古い考えにとらわれてしまい、運命を前に進めることができずにいるのではないでしょうか。
考え方が過度に守りに入ってしまっているため、この状態で転職しても、新たな運命をつかむことは難しいでしょう。
だからといって、ただ今の職場に漫然と残っていればいいというわけではありません。
カードが暗示するとおり、今のままではあなたの運命が停滞してしまい、あなたという人がサビついてしまいます。
転職するかしないかはともかく、あなた自身が将来にビジョンを持ち、自分の技術や力量を磨いていく必要があります。
いまから正しい方向性で準備をしておけば、将来に果実をつかむこともできるでしょう。