「昇進したらしいよ」「フォロワーがめっちゃ増えてた!」「あの子、最近調子がよさそう」…そんな話を耳にしたときに、「良かったじゃん」と素直に祝福できない自分がいる。そんな自分が一番イヤになる。
「なんで喜べないんだろう」「私って性格悪いのかな?」こう悩んでいる人は少なくありません。実は、「真面目」で「優しい」性格の方ほど、この現象に陥りがち…。
この誰にも相談できない「友達の成功が素直に喜べないモヤモヤの正体」について解説していきますね。
素直に喜べない…その正体って??

人は「他人の成功を祝わなくてはいけない」「素直に喜ぶべき」という認識を持っています。
だからこそ、喜べない瞬間があると「なんて自分はダメなんだ」と否定しがちに…。
でも、ここで言いたいことは「人の成功を喜べない」のは、おかしな気持ちではないということです。
そして喜べないからといって「やっぱり自分はダメなんだ」と劣等感を抱く必要もありません。
実は、この心のモヤモヤの正体。「私だって頑張っている」という気持ちの表れでもあるんです。
つまり、相手のことを嫌っているわけでも、相手に意地悪したいわけでもありません。
自分の心にある「満たされない何か」=SOSのサイン。
喜べない自分を責めないで

ここで、冒頭でお話した内容に戻ります。
「人の幸せを喜べない」このことで悩んでいる人ほど「真面目」で「優しい」傾向にあると言いましたよね?
その理由は、モヤモヤで悩んでいる人の多くは「相手」ではなく「自分」に怒りが向いているからです。
本当に意地悪な人だったら、そもそも自分を責めません。「なんであの子だけ褒められているの?」と怒り、相手の努力を踏みにじるかもしれません。
ですが、あなたはそうはしない。「自分が…」と責めてします。喜べなかった自分に心を痛めている時点で優しい証拠です。
だから、今は「人の喜びを素直に祝福できないのは決して悪いことではない」と覚えてほしいのです。
心の中で「こんな気持ちを持ってしまうくらい、私は頑張ってるんだね」とご自身に優しくしてください。
モヤモヤの正体は「まだ満たされていない願い」

人の成功がまぶしく見える時、それはあなたの中にも同じ願いがある証拠を疑った方がいいでしょう。
●人に認められたい
●自信を持ちたい
●充実感を感じたい
●安心したい
●努力を誰かに見てほしい
など、こうした「普段は押し込めている願望」がくすぶっているだけです。だから周りの成功体験に過剰に反応してしまっただけ。
モヤモヤするのは、だた満たされていないという裏返しです。
ここまで聞いて「自分はなんて欲求不満なんだ…」と思いましたか?そうではありませんよ。
あなたはきちんと心の中であなたは「それがほしい」とちゃんと願えている。それって、とても大切な第一歩なんです。
モヤモヤと上手につきあうための3ステップ
モヤモヤの正体が自分の中に燻る「満たされない願い」だと分かりましたね。次は、そのモヤモヤをどうやって消化するか?をお伝えしますね。
自分の願いを正直に書き出す
「なんで他の人の成功を喜べないんだろう?」そう感じたら、率直な気持ちをノートやスマホにメモしてください。
綺麗に書かなくても大丈夫。箇条書き、思いついたまま。なんでも結構です。大切なのは、自分の気持ちを吐き出すこと。多少、わがままになったっていいんです。
●「私だって褒められたい」
●「頑張りが実って評価されたい」
●「もっと自信がほしい」
●「誰かと喜びを共感したい」
など、願望のままでOK。書き出すことで「どうして苦しんでいたのか?」「何に引っかかっていたのか?」が言語化されます。
それまで、どうして相手のことを祝福できないの?と敵判定してしまっていた心のモヤモヤが「味方」として見つめ直せるようになりますよ。
自分の「今まで」を見つめ直す
人は「他人のゴール」を羨ましく思ってしまいます。ですが、あなたにも頑張ってきた道のりがあるハズ。
● 昔はできなかったことが今はできるようになった
●目標をクリアできた
●辛かった時期をやっと乗り越えた
他人と自分を比較するのではなく、「過去」の自分と「現在」の自分を見比べましょう。これだけでも劣等感や心のモヤモヤをなくせるはずですよ。
自分のことを誰かに話してみる
友達の喜びを素直に受け入れられないなんて…とネガティブになる前に、その思いを周りの人間に打ち明けてみませんか?
「ちょっと変なことでモヤモヤしてるんだよね…」と小さく打ち明けてみるのもアリです。
もしかしたら、「実は私もそうなんだよね~」となる可能性もあります。
自分の悩みに共感してくれる人間ほど、心強いものはないですよ。
まとめ

人の成功を素直に喜べない。そのことに罪悪感を覚えているあなたは、優しい証拠。
「なんで喜べないの?」「こんな自分が嫌」と感じられる人は真面目で優しさの塊です。だからこそ、その優しさをご自身にも向けてほしいのです。
喜べない自分、嫉妬してしまう自分、自信がない自分。どれもが、あなたの一部です。時にネガティブな気持ちに支配されても人間らしくていいじゃありませんか。
今は完璧でなくとも十分です。少しずつ、あなたなりに答えを見つけてくださいね。