夏は暑い!ですが、実は体には冷えが溜まっているかもしれません。
色鮮やかな夏野菜が最盛を迎える時期にこそ、夏野菜の持つ性質を理解し、冷えを溜めない食事作りを考えてみましょう。
ここでは、『食べ物の陰陽』と、陰の食べ物を工夫して食べる方法、体を冷やしたくないなら避けるべき食品についてまとめました。
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食べ物にも陰陽がある
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「陰陽」では、世の中のすべての物事や物質を陰か陽かで考えることができます。
つまり、食べ物にも陰と陽があります。
甘いか辛いかなど、味つけでの陰陽もありますが、そもそもの素材の陰陽では、どんなふうにできたものかが判断基準になります。
野菜であれば大きく分けて、地上から顔を出し、空へと向かって伸びていくものと、地下深くもぐり、土の中になるものとがあります。
空には太陽があり、太陽は陽の極みです。
逆に、古くから日本では根の国底の国と呼ばれた地下の世界は、陰に極んだ世界といえます。
そして、陰と陽はつねに表裏一体で引き合う関係にあります。
陽の食べ物は陰に向かい、陰の食べ物は陽に向かいます。
つまり、太陽へと向かってぐんぐん伸びる夏の野菜の多くは陰の野菜、そして、地に深くもぐっていく根菜をはじめ、冬の野菜は陽の野菜が多いと考えられています。
夏野菜は陰の食べ物が多い
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夏野菜というと、トマト、ナス、ピーマン、トウモロコシなどです。
これらの陰の野菜は、陰の働きによって熱を逃がすため、体を冷やします。
暑い夏には体を冷やす働きを持った陰の野菜が育ち、寒い冬には体を温める働きを持った陽の野菜が育ちます。
陰と陽はつねに表裏一体で、引き合う関係とお伝えしたとおりです。
しかし、現代人の多くは体が冷えすぎています。
「冷えとり」という言葉があちこちで聞かれますが、都会では一日中クーラーの冷気を浴び、外に出ると今度は灼熱の太陽に焼かれ、それを交互に繰り返すうち、自律神経が乱れてしまっている人が多数見受けられます。
せっかくの陰の食べ物も、体が冷えている状態で食べたのでは、どんどん体を冷やすばかりになってしまいます。
では、旬の野菜をおいしく、そして冷えを取りこまないように食べるにはどうしたらいいでしょうか。
陰の野菜を工夫して食べる
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夏野菜は好きだけど、体が冷えるなら食べたくない、と考えるのはもったいないことです。
「身土不二」という言葉があるように、体と土地とは切り離せないものと言われています。
これは、住んでいる土地で、その時期に採れた(=旬の)食べ物を食べることがもっともよい、という考えです。
ここで、陰の夏野菜を工夫して食べる方法を3つご紹介しましょう。
?火を通して食べる
火は陽です。煮る、焼く、蒸す、といろいろな調理方法があるかと思いますが、火を通すことで、食材の持つ「陰」が弱まり、「陽」の要素を持つようになります。
夏野菜のサラダは、どの季節にも増しておいしいものですが、冷えを気にするのであれば、トマトと卵の炒め物、焼きナス、ピーマンのきんぴらなど、火を通す調理方法でレシピを選んでみるといいでしょう。
?一度干してから食べる
太陽の光に当てて乾物にすることも、「陰」の食材を「陽」に傾ける方法の一つです。
大根やゴボウの乾物はわかるけど、夏野菜の乾物はイメージがない、と思われがちかもしれません。
しかし、乾物にすることでうまみがギュッと凝縮され、生のままとは違った味わいを楽しむことができます。
?陽の食べ物と一緒に食べる
トマトを生で食べたい!というように、どうしても陰の食べ物が食べたいときには、陽の食べ物を多めに摂るようにするといいでしょう。
陽の食べ物は、冬野菜が主です。根菜や芋類を一緒に食べてはいかがでしょうか。
また、白米でなく玄米を食べるなど、主食に陽のものを取りいれることで、自然と陰に傾きすぎないバランスを取る方法もあります。
冷えが心配な人が避けるべき食べ物
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夏は旬のものを食べているだけでも体が冷えてしまい、さらにクーラーで冷えてしまいます。そのわりに外は暑いせいで、つい冷たい飲み物が恋しくなり、お風呂あがりにはアイスを食べ……と、どんどん体が冷えてしまう恐れがあります。
すでに冷えている自覚のある人はもちろん、もしかして体が冷えているのかな?と思う人は、以下のものを控えるようにしてみてください。
・白いお砂糖
・アルコール
・南国のフルーツ
・食品添加物の多いもの
夏こそビール!ご褒美にケーキ!という日も、もちろんあっていいと思います。
食べないようにと我慢しすぎてストレスを溜めこむと、それはそれで心身によくありません。
ですが、今日はビール1本だけにしておこう、といった自制ができると、体を冷やしすぎずに済みます。
また、ジュースを飲むくらいなら自分でジンジャーエールを作ってみよう、というふうに、楽しみながら陽のものを取りいれられると、冷えとりも面白くなってきますよ。
まとめ
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食べ物にも陰陽があり、上に向かうものは陰、下に向かうものは陽の性質を持ちます。
そのため、夏野菜の多くは陰の性質を持ち、体から熱を逃がす作用があります。
しかし、体が冷えすぎている人にとっては、陰の食べ物を取り過ぎることは、さらに体を冷やすことに繋がってしまいます。
少しの工夫で夏野菜をおいしくいただき、冷えとりもして、今年の夏も元気に乗り切りましょう!