もうじき「梅雨(つゆ)」ですね……。
足元が悪くなり、外出に懸念(けねん)が生じます。
なんとなく鬱陶しく(うっとうしく)感じるこの季節。
「気持ち」だけではなく、実際に「不快な症状」に悩まされる人も。
梅雨どきの体調管理方法をレクチャーしましょう。
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不快な症状を引き起こす原因とは?
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天気図を思い起こしてください。
日本列島を「梅雨前線」が横切っていますね。
少々掘り下げましょう。
「梅雨前線」とはどのようなものかご存知でしょうか?
本州沿いに停滞する前線であり、北太平洋高気圧とオホーツク海気団との間に形成されます。
時期は6月上旬から7月半ばにかけてです。
「ぐずついた天気」が続きますから、非常に鬱陶しく(うっとうしく)感じますね。
本題に戻りますが、「梅雨どきの体調不良」はなぜ引き起こされるのでしょうか?
「湿度が原因ですね」。
このような声が聞こえてきました。
正解ですが、答としては不十分。
気温や気圧も密接に関係しているのです。
メカニズムを解説しましょう。
気温が上昇すると、体温も上昇します。
下げようとして汗をかくのですが、蒸発しなければ体温を逃がせません。
梅雨どきには湿度が上昇しますから、軽い運動でも熱中症となるリスクが高まります。
体調不良は熱中症が原因かも知れないのです。
また、梅雨前線の位置によって「気圧の変化」が生じることに。
交感神経が優位になり、「低気圧」に対して「血圧の上昇」でバランスをキープします。
急激な「血圧の上昇」は「頭痛」の大きな要因となりますね。
不快な症状です……。
つぎの項目で、「梅雨どきの症状」を解説しましょう。
気象病について
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気象に影響を受ける体調不良を総称して「気象病」とよびます。
最近になって言われだした名称ですね。
・ 梅雨どきになると「古傷(ふるきず)」が痛む。
・ 台風が通り過ぎると「頭痛」になる。
・ 季節の変わり目に「関節」が痛む。
・ 雨が続くと「やる気」が出ない。
これらは、「気象病」の可能性が高いと考えてください。
代表的な症状を列記しましょう。
・頭痛
・むくみ
・神経痛
・関節痛
・鬱(うつ)状態
・めまい
・吐き気
これらを感じるようならば、対策を講じなければなりません。
気象病を改善する方法
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まず「自律神経の乱れ」をしっかりと改善してください。
有効な方法はズバリ「お風呂」。
「気象病」により「交感神経」が優位となっています。
「副交感神経」を優位にすればバランスをとれますね。
「ぬるめのお湯」を用意しましょう。
具体的には「38度~40度」が理想です。
入浴時間は「15分~20分」程度。
就寝時間の「1時間~2時間前」が効果的とされます。
自律神経のバランスを整えると、「睡眠の質」が向上することに。
脳の疲れがしっかり取れますから、心身共にリラックスできますね。
つぎに「気象病対策」として有効なのは「運動」です。
「血行」をよくしますから、新陳代謝の促進効果が期待されます。
新陳代謝の活性化は「利尿作用」を促進しますから、「むくみ対策」としても有効。
身体にたまった余分な水分を対外に排出すると、「上昇した血圧」を下げてくれるのです。
血管をホースに例えてください。
水がパンパンに詰まると、水圧上昇となることは容易に想像できますね。
「むくみ解消」に「血圧安定」が欠かせません。
メカニズムを理解しましょう。
おなじ考え方となるのですが、「塩分」の取りすぎも注意が必要。
血液中の塩分濃度を下げるために、「水分」を血管中に取り込んでしまいます。
結果として「むくみ」や「血圧上昇」を引き起こすことに。
「むくみ解消」をめざすには、ストレッチが非常に有効です。
下肢に貯留した静脈血やリンパ液を循環させてくれます。
激しい運動やストレッチは必要ありません。
毎日少しずつ取り組んでください。
雨が降り続くと行動範囲を狭められてしまいます。
上手に身体を動かして、気象病を乗り切りましょう。
片頭痛について
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梅雨どきの「気象病」として「片頭痛」があります。
痛みの予兆を感じたら、なるべく早く「頭痛薬」を飲みましょう。
気圧の変化により交感神経が興奮状態に。
いったん収縮した血管が反動により拡張して神経を刺激するのです。
さきほどは「気象病」に「入浴」が有効としたのですが、「片頭痛」には不適となります。
身体を温めてしまうと血管をさらに拡張させてしまうからです。
対策として、「額(ひたい)」や「首の後ろあたり」を冷やしましょう。
血管の収縮を促しますから、痛みが和らぐはず。
「酔い止め薬」の服用も有効とされます。
交感神経の働きをコントロールしますから、「気象病」の予防に効果的。
痛みを感じる前の服用が推奨されています。
梅雨どきに身体の不調を多く感じるならば、あらかじめ用意しておきたいですね。
まとめ
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「梅雨」の過ごしかたを講じました。
「頭痛」や「身体のだるさ」は「気象病」が原因かも。
「熱中症」のリスクも高まる季節です。
部屋の温度や湿度管理に注意をはらってくださいね。
知識を得れば、「気象病」も怖くありません。
準備をととのえて、鬱陶しい(うっとうしい)梅雨を乗り越えましょう。
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