「最近なんとなく気持ちが重たい」
「私って何のためにこんなに頑張ってるんだろう…」
このように感じたことはありませんか?
人間関係もそれなりにうまくいっているし、生活も大きな問題があるわけじゃない。
なのに、心のどこかにぽっかりと空いた空白を感じる…
それは、もしかすると「本当の自分の声」を置き去りにしてしまっているサインかもしれません。
自分の人生を生きていますか?
私たちは、小さい頃から親や先生、周りの大人たちの影響をたくさん受けながら育ってきました。
「ちゃんとしなさい」
「みんなと同じようにしなさい」
「将来のために我慢しなさい」
このような言葉に囲まれながら育っていくと、知らず知らずのうちに「こうあるべき」が自分の中にしっかりと刷り込まれていきます。
そしていつのまにか、
「いい学校に入ること」
「安定した仕事に就くこと」
「常識的に生きること」
こうした“正しそうなこと”が、人生の正解のように思えてきます。
もちろん、それ自体が悪いわけではありません。
だけど、それが「自分の心からの望みなのか?」と聞かれると、どうでしょう。
たとえば安定した職を選んだ理由が、「本当はやりたいことがあったけど親を安心させたくて」だったり、
「失敗するのが怖くて安全なほうを選んだ」だったり、「周りからちゃんとしてると思われたくて」だったり…。
そうだとしたら、それは“自分の人生”というより、“誰かの期待を軸にした人生”かもしれません。
そして厄介なのは、こうしたことが無意識のうちに起きているケースがとても多いということです。
自分ではちゃんと選んできたつもりでも、振り返ると「全部、人の目を気にしてたな…」ということもよくあります。
そして、そのままずっと「誰かの期待に応えるモード」で生きていると、いつのまにか、「自分が本当は何を望んでいるか」すらわからなくなってしまいます。
自分の人生を生きるには?
では、どうすれば「本当の自分」を取り戻すことができるのでしょうか。
そのスタートはとてもシンプルで、まず「自分の声に耳をすませること」です。
ただし、これが意外と難しかったりします。
というのも、私たちはいつも「誰かの声」や「世間の正解」に囲まれていて、その中で生きているうちに、自分の気持ちがどこかへ押しやられてしまうからです。
だからこそ、立ち止まって、自分にそっと問いかけてみてほしいんです。
「私、本当はどうしたい?」
この問いを投げかけるだけでいいんです。
すぐに答えが出なくても大丈夫。むしろ、最初は出なくて当たり前です。
しかし、繰り返し問いかけていくうちに、少しずつ自分の中から反応が返ってくるようになります。
たとえば、「これなんか気が進まないな」とか、「この話なぜか気になるな」など…
その“ちょっとした感覚”をスルーせずに、ちゃんと受け止めてみてください。
たとえそれが小さなことでも、自分の感覚に正直になってみることが大切です。
たとえば、気が進まない飲み会の誘いを、「今日はやめておこうかな」と断ってみる。
逆に、「なぜかすごく気になる」と思う本を手に取ってみる。
そんな小さな選択を、自分の気持ちに沿ってしていくうちに、少しずつ“自分の軸”がはっきりしてきます。
そうやって、自分の内側の感覚を少しずつ大事にしていくと、不思議なことに「魂の声」が聴こえてくるようになります。
魂の声とは?
魂の声というのは、ものすごく静かで、小さくて、でもとても純粋な感覚です。
頭で考えた損得や常識ではなく、「心の奥で本当に求めているもの」を教えてくれるものです。
たとえば、誰に認められなくてもやってみたいと思えること。
それをしていると、疲れているはずなのに元気になるようなこと。
「これをやっているときの自分、すごく好きだな」と思える瞬間。
それが、あなたの魂が喜んでいるサインです。
最初は確信が持てなくても大丈夫。大切なのは、その“感覚”を信じて一歩踏み出す勇気です。
魂の声に従って生きると、何が変わる?
魂の声に従って生きるようになると、まず最初に変わるのは「迷いの量」です。
これまでは、何かを決めるたびに「みんなはどう思うかな」とか「間違ってないかな」と考え込んでいたのが、少しずつ「私はこっちがいい」「こっちのほうがしっくりくる」と、自分の感覚で決められるようになっていきます。
人の顔色をうかがわなくなるぶん、決断にかかるエネルギーがぐっと減って、心が軽くなるのを感じるかもしれません。
そして不思議なことに、自分の気持ちに正直に動いていると、必要な人や出来事がタイミングよく現れるようになります。
これは偶然ではなく、自分が“本当のエネルギー”で動きはじめ、まわりもそれに共鳴して流れが変わってくるためです。
さらに、魂の声に従って生きていると、日常の中にある小さな幸せにも敏感になります。
たとえば、「今日すごく気持ちよく目覚められたな」とか、「このカフェなんか落ち着くな」だったり、そんなささいなことに、「ああ今日もいい日だな」って感じられるようになるんです。
そんなささやかな満足感が積み重なって、気づけば心地いい人生になっていきます。
まとめ
「私は誰の人生を生きているのか?」この問いかけは、一見シンプルですが、深い意味を持っています。
もしかしたら、これまで気づかないうちに誰かの期待や基準を背負って生きてきたかもしれません。
でも、今日からその流れを変えることはできます。
まずは、自分の中にある静かな声に耳を傾けてみてください。
その繰り返しの中で、少しずつ自分の軸がはっきりしていきます。
魂の声に従って生きるということは、特別な才能が必要なわけでも、完璧である必要もありません。
ただ、自分の中にある「小さな真実」に誠実であること。その積み重ねが、あなたを本当の人生へと導いてくれます。
あなたの人生を生きられるのは、世界中であなただけです。
誰かのためではなく、あなた自身のために、一歩踏み出してみませんか?