どうして自分はネガティブなんだろう……と悩んでいる方はおられませんか?
ネガティブには理由があります。
ここでは、なぜ人はネガティブになってしまうのか、そして、ネガティブ脳をポジティブ脳に切り替えるための3つの方法をまとめています。
ネガティブは残りやすい
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ついネガティブなことばかり考えてしまう、ネガティブな想像が膨らんで余計に落ちこむという人はたくさんいますが、これは脳が、ポジティブなできごとよりも、ネガティブなできごとの方に比重を大きく取っているからです。
ではなぜ脳は、ネガティブなできごとを覚えていようとするのでしょうか?
それは、ネガティブなできごとの方が、死や危険に近く、覚えていることで生存確率を上げるためではないかと考えられています。
ネガティブなできごとばかりを覚えているように感じている人は、人間が生物として生き残るための本能がとても顕著に現れているせいかもしれませんね。
ネガティブは老化のもと
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生きていくために必要であると認識されているネガティブなできごとですが、一方であまりにショッキングなできごとやネガティブな感情は、脳の中の記憶を司る海馬を破壊するともいわれています。
自己否定や他人の悪口などネガティブな感情は、脳細胞にまでダメージを与えかねないのですね。
ネガティブな発想を繰り返してしまうのは「脳のクセ」
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「どうせ私なんて」
「また何か悪いことが起こるかも」
といった発想を繰り返していると、脳はそれを覚えてしまいます。
「クセ」がついてしまうということですね。
この状態になってしまうと、良いことが起きても「何か悪いことが起きるかも」と思ったり、褒められているのに「本心から言っているはずがない」と否定的になったりします。
そもそもネガティブなできごとを覚えやすい脳に、ネガティブを刷りこんでいくことで、どんどんネガティブが当たり前になっていき、ポジティブの入る余地がなくなっていってしまうのです。
ネガティブ脳をポジティブ脳に切り替える3つの方法
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それでは、ネガティブ脳をポジティブ脳に切り替えるための3つの方法をご紹介します。
どれも、一回やればOKというものではなく、継続していくことで少しずつ効果が現れるものです。
これまで何千・何万というネガティブを刷りこんできたのですから、それと同じだけ、またはそれ以上にポジティブを刷りこみなおしていく必要があるでしょう。
気長にゆるりと続けてみるといいのではないでしょうか。
ポジティブタイム
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1つめの方法は、ポジティブタイムを取るというものです。
一日のうち、いつでもいいので、ポジティブなことを思い浮かべる時間を10秒以上取りましょう。
今この瞬間にないポジティブを考え出すなんて無理!という方は、小さい頃に行って楽しかった場所のことや、おいしかった料理、初恋のときめきなどを思い出してみるのもいいですね。
どうしても想像できないときは、絶景写真や可愛い動物の動画を見たり、好きな歌手の音楽を聞いたりするのもいいかもしれません。
毎日ポジティブタイムを取るようにしていると、脳は「この感情は重要らしい」と覚えはじめます。
ポジティブタイム中は、なるべく強く、ポジティブを感じるようにしてください。深くその感情を味わうことで、記憶として残りやすくなります。
自己肯定
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2つめの方法は、自己肯定することです。
自己否定は海馬の破壊に繋がると先述しましたが、逆に自己肯定を続けることで、脳を若々しく保つこともできます。
週末など少し時間がある日には、自分を褒める時間を取ってみてください。
・遅刻せず出社できた
・お惣菜ばかりでなく自分で一品おかずを作った
・疲れていたけどお風呂に入った
このように、「できたこと」を探すのがコツです。
え?こんなこと?と思われるかもしれませんが、大人になると褒められることが少なくなり、「褒めてもらえるためのハードル」が高くなりすぎている人も多いのです。
もっとハードルを下げて自分をたくさん褒めても、誰にも迷惑になりませんし、誰のことも傷つけませんよね。
こうして自分を褒め続けていると、「あれ?私って意外にこんなことできるんだ」と次第にネガティブ脳がポジティブ脳へと切り替わっていきます。
左右の脳を入れ替える
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それでもやっぱりネガティブなことを考えてしまう、という人のためにあるのが3つめの方法です。
ではまず、「ネガティブなことが右脳と左脳、どちらから囁かれているか」を考えてみてください。
なんとなく右脳で考えている気がすると思ったなら、その考えの塊を左脳に移すイメージをしてみます。
人間の脳は面白いつくりになっており、右脳と左脳の両方でネガティブなことを考えるということができないそうです。
右脳→左脳へと移ったネガティブな発想は、ポジティブな発想に切り替わります。
この切り替わりも、最初からうまくいくわけではないかもしれませんが、右脳→左脳、左脳→右脳という行き来を繰り返しているうち、すぐに切り替えられるようになっていきます。
そして、この切り替えがうまくなるころには、ポジティブな発想もたくさんするようになっているでしょう。
まとめ
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ネガティブ脳からポジティブ脳に切り替えていくうちに、人生がハッピーなことで溢れていると気付くのではないでしょうか。
起こったできごとは変わらなくても、視点を変えると感じ方が変わるということはあるかもしれません。
心の中にハッピーを見つけて豊かな人生を送るきっかけになれば幸いです!