ペンタグラムとは – タロット占いのスプレッド(展開法)

ペンタグラムとは – タロット占いのスプレッド(展開法)

 アメリカ国防総省はペンタゴンと呼ばれますが、それと類似した名前である『ペンタグラム』がどういった形であるかは、なんとなく想像がつくのではないでしょうか。

五芒星(ごぼうせい)とも呼ばれるこの図形は、西洋、東洋問わず古来より用いられてきました。
最古のものとして、現在のイラクにあたる場所で栄えたメソポタミア文明の一つである、バビロニア遺跡よりこのシンボルが確認されています。

5つの要素を図案化できるものであり「5つの惑星」を指しているものだとする伝承、はたまた「女神の象徴」や、「木・火・土・金・水」と森羅万象を構成するものであるという考え方もあります。

日本でいうと安倍清明が祈祷呪符として用いた記録もあります。
つまるところ、このシンボルには世界中で魔術的な、そして神聖な要素が色濃く存在しており、こういった背景から占いにおける『ペンタグラム』には奥深い内容が潜んでいるのです。

出典(TOP画像):pixabay

このページの目次

1.ペンタグラムとは
2.ペンタグラムの特徴
3.まとめ


ペンタグラムとは

ペンタグラム

 前述の通り、ペンタグラムは古来より魔術的な意味合いを持ってきたという背景から、現代でも占いに用いられています。

『ペンタグラム法』と呼ばれる、5つの要素を表現できるその特殊性によって、複雑性を極める問題の分析や、占いの受ける人にとって何が一番問題であるかを示すのに適していると考えられています。
一体どのように占い結果を提示してくれるかは、図を参照しつつお読みください。

まず、
?過去(または啓示:頂点)、どういった出来事が起こったかを表します。
?原因(または結果:右下)、現在の状態がこのようになったのか、根源を指します。
?現在(または事件:左)、今の状態を表します。
?近未来(または望み:右)、予測されうる未来を暗示します。
?願望(または束縛:左下)、言葉の通りあなたの望んでいることを表します。
?最終結果(中央)、占った内容の結末を暗示します。(または、と記したのは同じペンタグラム法でも異なった解釈が存在するためです。)

?~?について、具体的にどのように占っていけばよいのか見ていきましょう。

ペンタグラムの特徴

 占いにおけるペンタグラム法は、タロットカードを使用し、『スプレッド(展開法) 』と呼ばれる技法用います。
この技法を使い、ペンタグラムを基盤として占う方法を『ペンタグラム スプレッド』といいます。

まずタロットカードについてですが、一組が78枚もあることを知る人はそう多くはないでしょう。
タロット占いは一般的にスプレッドを用います。
78枚もあるカードを展開していくのですから、膨大な種類、解釈量になるであろうことは安易に想像できますね。

よって、スプレッドで占いをしてもらう場合には、「占いの目的(健康、恋愛、未来など)」を明確にすることが、より正確な結果を導くのに大事な要因です。

メジャーなスプレッド占いとされているのは、ケルト十字法や、ヘキサグラム・スプレッドと呼ばれるものです。
それでは本題のペンタグラム・スプレッドはというと、難易度が高めだと言われています。

初心者で占う側になるのは少し、厳しいかもしれません。
では、肝心の占いの方法ですが、また画像を見つつ読み進めてください。

占う時間は夜、特に深夜を選びましょう。

?大きめの紙を用意し、そこに二重の円を書きます。内側の円の中にペンタグラムを書きます。
?星の先端にキャンドルを1個ずつ配置します。
?左下のキャンドルに火をつけ、「ウリエル」と三回唱え、タロットカードをキャンドルの側に置きます。
??の要領で、次は右上、「ラファエル」と三回唱え、カードを置きます。
??の要領で、次は左、「ミカエル」と三回唱え、カードを置きます。
??の要領で、次は右下、「ガブリエル」と三回唱え、カードを置きます。
?最後に、?~?で配置したカードの示す数字を合計し、その合計した数が表すカードを頂点に置きます。(尚、数が22を超える場合は、一桁目と二桁目を足した数字を配置してください。)

すべてのカードが揃った後は、意味の解釈に移ります。
ここからは、インスピレーションはもちろん必要ですが、多少の経験も必要といえるでしょう。

まとめ

ペンタグラム

出典:pixabay

 このように、深夜帯での占いを勧める由来は、この時間帯に行うことで精霊の力をより引き出せると言われているところにあります。
しかし、夜な夜なこういった図を書き、キャンドルを炊いていると、なにやら黒魔術でも行っているようですよね。

実際、このペンタグラムにはサタンの力を借りるサタニック・スプレッドというものあり、また上下逆向きの解釈によって悪魔の象徴だと表現されることもあります。
どう捉えるかによって内容が変わってくるわけですね。
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