『オラクルカード』。
占いやスピリチュアルに関心をもつ人であれば、しばしば目にする言葉なのではないでしょうか。
その一方で、実際にどのようなものかというと、具体的にはあまり良く知られていないのが実情です。
――『オラクルカード』って、『タロットカード』とはどう違うの?
――どんな風に使うものなの?
ここでは、そんなオラクルオラクルカードについてご紹介していこうと思います。
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このページの目次
1.オラクルカードとは
2.オラクルカードの歴史(由来)
3.オラクルカードの特徴
4.まとめ
オラクルカードとは
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『オラクル(Oracle) 』という単語について調べてみると、『預言』、『神託』、『啓示』などの意味をもつ言葉であることがわかります。
『目に見えない崇高な存在からのメッセージ・お告げ』と言ったほうがわかりやすいかもしれませんね。
つまり、オラクルカードとは、『高次の存在からのメッセージを受け取るためのツール』と言うことができるでしょう。
では、オラクルカードを通じ、わたしたちにメッセージを与えてくれる高次の存在にはいったいどのようなものがあるのでしょうか。
オラクルカードのモチーフというと、多くの人がまずはじめに天使を挙げることでしょう。
ところが、『天使のオラクルカード』とひとくくりに言ってみても、大天使をモチーフとしたものから、ミカエル、ガブリエル、ラファエルといった特定の大天使に焦点をあてたもの、恋愛に特化したものまで、その種類は非常に多岐に渡っています。
天使以外にも、アセンデッドマスターや女神、妖精、ユニコーン、宇宙、パワーストーン、色など、オラクルカードのモチーフには実にさまざまな種類のものが存在します。
最近では、西洋由来のものばかりではなく、日本古来の神々や龍神など、日本人に馴染み深いモチーフをもつカードも多く登場しています。
オラクルカードの歴史(由来)
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オラクルカードの歴史は、実はそう古いものではありません。
原型としてのオラクルカードは1970年代頃にはすでに存在していたと考えられていますが、当時はまだ一般的なものではありませんでした。
現在のようにオラクルカードが広く世界に知れ渡るようになったのは、ほかでもない『ドリーン・バーチュー女史』の手によって1999年に発表された『エンジェルオラクルカード(Healing With the Angels Oracle Cards)』の功績によるものでしょう。
『エンジェルオラクルカード』のもつ、美しく繊細な、眺めているだけで心癒されるやわらかな絵柄と、優しく背中を押してくれるような天使からのメッセージは、自分自身の手で占いをしてみたいと思いつつもタロットに高いハードルを感じていた多くの人の心を強烈にとらえたのです。
『エンジェルオラクルカード』の背中を追うようにして、続々と新しいオラクルカードが誕生して行きました。
現在では、全世界に数百種類のオラクルカードが存在しているとされ、日本国内だけでも200種類以上のオラクルカードが販売されています。
オラクルカードの特徴
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オラクルカードについてご説明する上で、カード占いの祖とも言うべき『タロットカード』を避けて通ることはできません。
ここでは、オラクルカードとタロットカードとの比較を交えながらわかりやすく見ていきましょう。
タロットカードは、版によって多少の違いはあるものの、基本的には共通のモチーフとシンボルをもつ78枚のカードによってひとつのデッキが構成されています。
その点、オラクルカードには一切の制限が存在しません。モチーフから枚数に至るまで、そのすべてが作者のインスピレーションに委ねられた、非常に自由度の高いカードなのです。
では、実際に占いをするにあたって、オラクルカードとタロットカードには具体的にどのような違いがあるのでしょうか。
タロットカードの場合、一枚一枚のカードがそれぞれ複数のキーワードを持っています。
そのいくつものキーワードから直感で必要なものを選び取り、質問に対する答えを導き出していくのがタロット占いです。
そのため、占者の知識量は必然的に膨大なものにならざるを得ません。
一方、オラクルカードにはすでに答えそのものが描かれています。
カード初心者の手に取りやすさという点では、オラクルカードが圧倒的に有利と言えるでしょう。
また、いくつかの例外を除き、オラクルカードに否定的なメッセージは存在しません。
タロットには、『死神』や『吊された男』に象徴されるように、不安や恐怖を感じさせるモチーフが少なくありません。
そして、しばしばそうしたカードによって望まない未来が導き出されてしまいます。
反面、オラクルカードのメッセージは基本的に前向きで、どのような状況にあっても希望を感じられるようになっています。
悲観も否定もせず、幸せに向かっていくための温かい後押しをしてくれるのがオラクルカードなのです。
そのほかの大きな特徴として、タロットカードがあらゆる問題に「YES」、「NO」の答えを与えてくれることに対し、オラクルカードは白黒つけるような問いは向かない、というものがあります。
それは、そもそもオラクルカードというものが、タロットのように明快な答えを求めるためのものではなく、描かれた絵柄や言葉からのインスピレーションによって今後のアドバイスを得るといった性質のものであるからです。
オラクルカードとは、未来の吉凶を占うためのツールというよりは、質問に対して、今すべきことを教えてくれるアドバイザーと考えたほうがいいかもしれませんね。
まとめ
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いかがでしたか?
占者と相性の良い、しっくり馴染んだカードは、常に驚くほど的確なメッセージを与えてくれるものです。
オラクルカードによる占いをプロに依頼してみることはもちろん、ぜひ実際のカードを手に入れて大切な友人として付き合ってみてください。
選び方は簡単です。絵柄や雰囲気などが好みのもの、直感で心惹かれたもの、手に触れて違和感のないもの――それがあなたの運命のデッキです。
日々カードを引き、対話を繰り返す中で、いずれそのオラクルカードは誰よりも深くあなたを知る唯一無二の親友となることでしょう。