およそ3,000~5,000年前、「古代インド」で誕生以来、さまざまな流派を生み出しながら各地へと広まっていった「手相」。
そんな手相に興味はあるものの、なにから始めたらいいのかわからない。
あるいは、わざわざ本格的に勉強するのはちょっと……。
そんな方は多いかもしれませんね。
ここでは、手相の中でも、特に重要度と知名度が高いことで知られる「感情線」について、誰でも簡単に読み解くためのポイントとその意味を合わせ解説していこうと思います。
出典(TOP画像):写真AC
このページの目次
1.感情線とは
2.感情線の見方
-長い感情線
-短い感情線
-枝分かれした感情線
-マスカケ線
3.まとめ
感情線とは
出典:写真AC
まずは、ご自分の手のひらを見てみましょう。
小指の少し下を起点として、中指・人差し指方向に伸びる比較的はっきりとした線が、確認できるかと思います。
その線が、今回のテーマである感情線となります。(※中には、薄く確認しにくい人、ごくまれではあるものの感情線のない人もいます)
感情線は、「性格」や「感受性」、「愛情の傾向」などを表し、その人の内面を読み解くにあたり、とても大きな役割を果たします。
では、手相判断をするにあたって、まず基準として知っておくべき、標準的な感情線とはどのようなものなのでしょうか。
色々な考え方があるものの、一般的には『薄すぎず濃すぎず、程よい支線とゆるやかなカーブをもち、中指の中心に至る程度の長さをもつもの』とされています。
簡単な診断方法としては、細かな支線などの乱れが少なく、まっすぐに伸びた感情線をもつ人は、浮き沈みの少ない、情緒面の安定したタイプ。
反対に、支線が極端に多かったり、うねりが大きかったり、乱れた感情線をもつ人は、そのぶん、内に秘めたものが大きかったり、複雑な内面をもつタイプと言えるでしょう。
感情線の見方
出典:写真AC
では、いよいよ、感情線を用いた具体的な、「手相の見方」にうつります。
手相診断をおこなう上で、基本となるいくつかの特徴をあげましたので、順を追って見ていきましょう。
長い感情線
「愛情のバロメーター」でもある感情線は、長ければ長いほどに愛情深い人物であることを意味します。
長さの判断にあたっては、線の終わりが、中指を超えているかどうかをひとつの目安としてください。
感情線の終点が、中指を超える程度~人差し指にかかるくらいまでの長さである人は、「他人に感情移入しやすく、思いやり深い」という特徴をもちます。
自分よりも他人を優先しがちな傾向があるために、自己犠牲的な言動が多く見られることになるでしょう。
一方、感情線の終点が、人差し指の半ばを超えるほどの長さに達している場合、深い愛情が、相手への執着や束縛という形で表れてしまうことも。
恋愛感情をこじらせた際には、最もストーカーになりやすいタイプと言えるかもしれません。
同時に、友人関係や親子関係といった身近な人間関係においても、無意識に相手を自分のコントロール下におこうとする傾向が見られるタイプと言えそうです。
短い感情線
感情線の終点が中指に届かないようならば、その感情線は短いと判断します。
短い感情線をもつ人は、長い感情線をもつ人とは反対に、「感情の起伏の少ない、冷静で合理的なタイプ」です。
この場合、本人にまったく悪気はないものの、他人に対して無関心な傾向が強く、濃い人間関係の中では居心地の悪さを感じることが多いと言えるでしょう。
特に恋愛に関しては、その淡泊な性質のために、自分から行動を起こすということがほとんどありません。
愛情表現が苦手で、去る人を追うこともしないため、必然的に『ひとりでも大丈夫な人』というイメージをもたれがちになるようです。
とは言え、それらすべては自分をしっかりもっていることの裏返しでもあります。
雑念に囚われることのないぶん、『孤高の人』として、特定の分野で大きな成果をあげる可能性の高い人物と言えるでしょう。
枝分かれした感情線
愛情を表す感情線が二本、三本と枝分かれしている場合、その手相の持ち主が『気配り上手』、『博愛主義』な性格であることを意味します。
このタイプの人は、「高い共感力」と、「細かな気配り」をあわせもつために、非常に人望が厚く、常に多くの人に囲まれていることでしょう。
他人の感情に敏感で、隠された本心や願望を察する能力に長けているため、営業職やサービス業など、人と接する仕事は天職と言えそうです。
反面、そうした人間関係上の優れた能力と持ち前のバイタリティが災いし、『八方美人』、『浮気性』といった好ましくない側面がクローズアップされてしまうことも。
一旦、足元をすくわれてしまうと大きなダメージを負うものの、その一方で、立ち直りが極めて早いものこのタイプの特徴です。
マスカケ線
最後にご紹介する「マスカケ線」は、ここまで見てきたものとはまったく違った種類の手相です。
というのも、このマスカケ線という線は、「感情線」と「知能線」が、一本の線となることによってはじめて成立する、とても珍しい手相であるからです。
ご存じの方も多いでしょうが、「知能線」は、親指と人差し指の付け根の中ほどを起点に、手のひらを横に走る線です。
この知能線と感情線とが重なり、一本の太い線となって手のひらの端から端までを横断しているもの――それこそが、マスカケ線と呼ばれる特殊な手相なのです。
マスカケ線は、『天下取りの手相』とも言われ、織田信長・豊臣秀吉・徳川家康の三人はみなこのマスカケ線の持ち主だったと言われています。
一般的に、マスカケ線の持ち主は、良くも悪くも波瀾万丈の人生を歩むことが運命づけられています。
大志を抱く人物にとっては、この上ない理想的な手相となりますが、ごく平凡な人生を歩もうとする人がこのマスカケ線をもち合わせてしまった場合、理由のわからないフラストレーションに生涯苦しめられることになるでしょう。
この貴重な手相を活かすも殺すも、すべては本人次第となるのです。
まとめ
出典:写真AC
いかがでしたか?
「手相」の世界はとても奥深いもので、「感情線」ひとつ取ってみても、非常に多くのことを知ることができます。
自分や身近な人の感情線を詳しく見てみることで、これまで知ることのなかった性格や考え方を知るきっかけとなるかもしれません。
今回の記事を参考に、ぜひ気軽に手相を楽しんでみてくださいね。