１．周囲の声
アドバイスは時として、その人の人生の起点となるでしょう。
あの時の「一言」があったからこそ、今の輝かしい自分があるというエピソードをテーマにした番組すらつくられるほどです。
しかし、アドバイスは時として“余計なお世話”とも成りえます。
どう捉えられるかどうかは、相手次第ということを忘れてはいけないのです。
現代、女性の初婚平均年齢は、20代後半から主に都市部では30代前半へとさしかかっています。
いわゆるこの結婚適齢期を迎えたあたりで、あなたの胸の内とは裏腹な様々な声がかけられているのではないでしょうか。
それは『結婚願望がある、ないに関わらず』起こります。
例えば、私自身はこのような言葉を投げかけられました。
会社に出勤し、まだ朝礼も終えてないような時間から「恋人はいないのか」「いい年なのにまだ結婚しないのか」などと言われては、不快としか言いようがありません。
お盆や年末年始、集まった親戚からは「結婚してないから、社会に貢献してない」「好き勝手な人生を送っている」、はたまた酷い時は「親不孝もの」などととんでもない発言すらありました。
こういった心無い声を浴びせられた経験、皆様はありますでしょうか。
社会に貢献していない、というのは“子供がいないから、少子化問題に加担している”ということを言いたいのかもしれません。
好き勝手な人生、というのは“一人身の自由さ”のことを指しているのだろうとも思います。
『結婚がステータス』という考え方自体に問題があるわけではないのです。
それでは何が問題なのかと言いますと、相手へ向けられる“言葉”なのです。
言葉には、魂が宿っています。
いわゆる“言霊”。
人を活かす(生かす)ことも、もちろんその逆の力も持っています。
他人の『生き方』について物申すときは、特に注意しなければなりません。
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２．払い損の人生？
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「こんなことを思っては、考えてはいけない、でもみんなの意見は聞いてみたい。みなさん、ご祝儀はどれくらい用意していますか？」。
インターネットが発達し、今の時代、案に口に出せないようなことでも気軽に匿名で、不特定多数に発信できるようになり、こういったリアリティ溢れる相談も見かけるようになりました。
お祝いごとなのに不謹慎だと言いつつ、回答している人もいます。
つまり、関心はあるということですね。
20代後半にさしかかると周囲の結婚や、出産等でとにかくお祝い金がかさばる、結婚式に参加するとなるとドレスやバッグの購入、ヘアセットやメイクといった更なる料金も必要になる。
はたまた式に出席しなくてもお祝いの品を用意するようになる、などなど。
とにかく大事な諭吉が飛んでいきます。
「出費は仕方のないこと」だとしているのなら、何を気にしているのかというと、それが「ご祝儀」だという点です。
これは自分が結婚しなければ、出産もしなければ一銭も貰うことはない、還元されることはないのです。
これは果たしてよくないことなのでしょうか。
アメリカの某有名ドラマの主人公は、出産を続ける友人に高級ブランド靴集めの趣味をバカにされたことで逆上し、「結婚しないというだけで、私は払い損の人生だ」、「結婚に三人の子の出産祝い、あなたに20万は払った」と言い放ちます。
払い損の人生だと思わされるような周りのちょっとした言葉や態度に、心を痛めているというわけですね。
３．自分の人生で大切なこと
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年に数回は場所がどこであろうとライブに行く、一年に一回は海外旅行をする、毎年このイベントにはなにがなんでも参加する…こういった「譲れないもの」はありますか？
やはり、自分にとっての生きがいのようなものを持っている人は、生き生きとした生活を送っています。
前を向いて、腰を伸ばして。
覚えておかなければならないことは、周囲の人間が人生をよくしてくれるわけではないということです。
相手には相手の人生があるのですから、誰しも自分の人生を損なってまで尽くすようなことは、パートナーのような存在でなければ、ほぼありえないことでしょう。
仕事の合間に趣味を楽しむ、のではなく、趣味の合間に仕事をする、このような感覚を持って、自分自身で自分の人生の価値を向上させていくことが大切なのではないでしょうか。
結論を申し上げますと、結婚しないという選択肢は“悪いこと”では決してありません。
悪いことだと決めつけているのは、そうあなたに言ってきた相手の人生観であり、あなたの考えではない、このように認識するかどうかです。
４．まとめ
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以前、有名なSNSで非常に興味深い内容を拝見しました。
それは「自分の選ばなかった道を歩んでいる人を非難してくる人間は、自分の選んだ道の、その現状に満足していないやつらだから、気にすることはない」というものです。
現状に満足していれば、相手を非難する暇なんてないですよね。
生きるのがとにかく楽しくって、それでいて忙しいのですから。
今のあなたが楽しさに忙殺されているのであれば、今歩んでいるその道は決して間違ってはいません。
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