「風水」は、古来より先人たちが知恵を重ねて今に伝わる、開運のための環境学です。
これまでの記事では、風水を生活に取り入れるための基礎知識として、家の八方の調べ方や、陰陽五行説について書きました。
未読の方はぜひ併せてお読みくださいね。
今回からは、より実践的な内容として、方角が持つ意味や、風水術についてご紹介します。
まずは「北」の方角についてまとめましたので、参考にしてみてください。
北の持つ意味
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北という方角は、五行では「水」の気を持ち、季節としては冬になぞらえられます。
五行では水は、木と相性が良く、土と相性が悪いと言われます。
水の力が過剰になっていない限りは、相性の良い気を持つアイテムを取り入れ、相性の悪い気を持つアイテムを遠ざけることが、基本の風水術となっています。
財運アップ
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北という方角は、暗く静かであることから、財を蓄える場所に向いています。
安定感のある木のたんすなどの家具に、通帳や印鑑、貴金属などのように、大切なものを仕舞うようにしましょう。
蓄財が得意なこの方角を上手く利用することで、緩んだ蛇口のようにチョロチョロと無駄な出費が出ていくのを抑えることができます。
子宝運アップ
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男女の関係と関わりの深いこの場所は、子どもを授かりたい方にとっては特に重要な方角です。
この方角にある電気が切れたり、暗めの色になっているようであれば、ぜひ明るいものに取り替えてください。
また、水の気を持つ場所に青などの寒色をプラスしてしまうと、冷えが強まります。
体の冷えは子宝運をダウンさせてしまうので、オレンジやピンクなど暖色のインテリアを取り入れるのが良いでしょう。
ザクロの絵画を飾るのも効果的です。
北の間取り別風水術
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ご自宅の中心から見て、北にあるお部屋は、間取りによって様々です。
北にあるのが玄関なのか、トイレなのか、寝室なのか。
ぜひ調べてみて、ご自宅に取り入れやすいものを見つけてみてください。
玄関
家の北に玄関がある間取りなら、最初にチェックするのは電気です。
玄関の電気は温かみのある色になっていることも多いですが、採光しづらい北の玄関が暗いと、家族関係、夫婦関係、周囲の人々との関係も冷え込みやすくなってしまいます。
まずは明るい電気に取り替え、夜は暗くなりはじめたら早めに外灯を点けましょう。
優しいピンク色や花柄のマットを敷いて、パッと明るい玄関を意識しましょう。
水の気を持つ場所は、丸みや曲線のあるものと相性が良いので、丸いマットにするのも良いですね。
キッチン
家の北のキッチンは、風水的にあまり良い方角ではありません。
火・水・金の気が混在する場所ですが、何故かお金が貯まらない、予定外の出費がかさむという自覚のある方は、場と方角の気のバランスが悪く、財運が低下している状態といえるでしょう。
さらに、水の気を持つ北の方角は冷えを招きやすく、体に冷えが溜まることで不調や子宝運の低迷にも繋がります。
キッチンに立つときは足元を温めるように心がけましょう。
キッチンマットなどのインテリアには、オレンジ、ピンク、ワイン色などの子宝運を高める色もおすすめです。
また、真北にあたる場所に電子レンジを置くのは極力避けるようにしましょう。
リビング・ダイニング
家の北にリビングやダイニングがある間取りは、運気が安定し、家族関係をスムーズにしてくれます。
信頼感が高まり、安らぎのある空間になるでしょう。
採光が望めない場所のため、電気を明るくするか、窓に明るい色のカーテンを付けても構いません。
カーテンを含め、ファブリックは柔らかい素材と相性が良い方角。
少し派手なインテリアでも、気に入っているなら取り入れて運気の上がる間取りです。
丸みのある小さな花器で花を飾るのもおすすめ。
寝室
落ち着いた気の満ちている北の寝室では快眠がもたらされるため、健康運のアップに繋がります。
子どもを望む夫婦であれば、北の寝室は愛情が高まる最高の方角です。
男女ともに、冷え症が気になるようであれば、カーテンを厚めにして熱が逃げるのを防ぎましょう。
カーテンや寝具に暖色や派手な柄を取り入れるのもOKです。
子ども部屋
落ち着きをもたらす北の方角は、子ども部屋に最適です。
学業や関心のある分野に集中して取り組める、粘り強さを養えます。
子ども部屋はそのまま寝室を兼ねることもあるますので、熟睡しやすい北は、成長期の子どもにもぴったりです。
また、落ち着いて物事に集中できるため、書斎や趣味部屋にも向いています。
お風呂場
北のお風呂場は、男女ともにあまり相性がよくありません。
男性は浮気性になりやすく、女性は体が冷えて婦人科系のトラブルに見舞われることがあります。
男性の浮気を防ぐには、浴槽のお湯を早めに抜き、窓を開けて換気をするようにしてください。
窓ガラスや鏡をピカピカに磨いておくことも大切です。
女性の不調には暖色系のバスマットを使うと効果的でしょう。
トイレ
トイレは、どの方角にあっても相性が良くないとされています。
特に家の北にトイレがある場合、下半身の冷えから、様々な不調に繋がる恐れがあります。
スリッパやマットは、厚めの生地にするか、暖色、花柄を取り入れるようにしましょう。
タオルもピンクやオレンジなど温かみのある色がおすすめです。
冬場は暖房を入れてもいいですが、温風タイプのものを選ぶのが向いています。
まとめ
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ご自宅の間取りでは、北はどんなスペースになっているでしょうか。
蓄財や子宝、健康に家族運と、様々な運気に関係している北を見直すことで、徐々に運気が開けていくことを実感できるかと思います。
この機会にぜひ、北の方角に意識を向け、まずは一つ、実践しやすいものから風水術を試してみてはいかがでしょうか。
皆さんのご自宅が、良い気に満ちた空間になりますように。