現代社会は、一昔前では考えられないほどの膨大な量の情報であふれています。
スマホを開けばニュースやSNSが次々と流れ込み、気づけば頭の中がパンパンになってしまっていることも…。
そんな時に、自分の気持ちや考えを落ち着いて整理する時間を持つことはとても大切です。
そこでおすすめしたいのが、「ジャーナリング」という習慣です。
ジャーナリングは、ただ思ったことを書き出すだけのシンプルな方法ですが、続けることで驚くほど頭と心がスッキリし、なおかつ自分自身を深く知ることができます。
本記事では、そんなジャーナリングの魅力や効果、そして実践方法をわかりやすくお伝えしていきます。
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ジャーナリングは書くマインドフルネス
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ジャーナリングとは、思ったこと、感じたことをありのまま紙に書き出すことです。
日記と似ていますが、ジャーナリングは単に出来事を記録するのではなく、その時々の出来事をどう感じたか、または思ったことをそのまま書き出していきます。
日記が「記録」を重視するのに対し、ジャーナリングは「思考の流れ」や「心の中の声」をありのままに表現することが特徴です。
頭の中の思考を書き出すことで、気持ちを客観的に見つめ直すきっかけになります。
また、ジャーナリングは「書く瞑想」とも言われています。
ペンを持ち、紙に向かい合うことで、意識が自然と「今この瞬間」に集中するからです。
瞑想が「呼吸」に意識を向けるのに対し、ジャーナリングは「書くこと」に意識を向けるという違いがあるだけで、本質はとても似ています。
ジャーナリングの効果
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ジャーナリングには、さまざまなメリットがあります。
思考がスッキリする
人は考えを頭の中だけで処理しようとすると、同じことを繰り返し考えてしまったり、不要な心配ごとを膨らませてしまったりしがちです。
ですが、ジャーナリングをすることで、それらの考えを「見える化」することができ、優先順位をつけたり、必要のない悩みを手放したりできるようになります。
自分を深く知ることができる
ジャーナリングを習慣にしていくと、自分の考えや感情のパターンが見えてきます。
たとえば、「自分はどんな時にストレスを感じるのか」「何に対して強く感情が動くのか」などが、ジャーナリングを通じて明らかになってくるのです。
また、無意識のうちに持っていた価値観や思い込みに気づけることもあります。
日々書き続けることで、「本当の自分」を知るきっかけとなり、より自分らしい生き方を見つける手助けになるでしょう。
ネガティブな感情を手放せる
怒りや悲しみ、不安などのネガティブな感情を溜め込んでしまうと、心が重くなり、ストレスが増えてしまいます。
しかし、ジャーナリングによってそれらの感情を紙に書き出すことで、「この感情の正体は何か?」「なぜこんなにイライラしているのか?」と冷静に振り返ることができ、まるで心のデトックスをするかのようにスッキリとした気持ちになることができます。
他にも直感や創造力の向上、睡眠の質の向上、自己肯定感アップといった効果も期待することができます。
書くだけでこれだけの効果があるなら、試してみる価値は十分にありますよね。
こんな人にジャーナリングはおすすめ
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ジャーナリングは、特にこんな人に向いています。
頭の中が常に忙しい人
仕事や人間関係、将来のことなど、考えすぎてしまう人にジャーナリングはぴったりです。
書き出すことで、頭の中が整理され、スッキリとした気持ちになれます。
イライラや不安を抱えがちな人
漠然とした不安やイライラは、心の中に溜め込むほど大きくなってしまうものです。
ジャーナリングで思いのままに書き出すことで、不安の正体が見えてきたり、気持ちが落ち着いたりすることがあります。
書くことで「意外と大したことではなかった」と気づくことも少なくありません。
ジャーナリングの基本的なやり方
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ジャーナリングには決まりはありませんが、初めての人でも気軽に始められる方法をご紹介します。
1. 紙とペンを用意する
まずは、ノートや手帳、好きな筆記具を準備しましょう。
スマホやPCといったデジタルツールを使ってもOKですが、手書きのほうが感情をより自然に表現できると言われています。
2.リラックスできる環境にする
自分の本音が引き出しやすいように、自分がリラックスできる環境で行うのがおすすめです。
お気に入りの音楽をかけたり、温かい飲み物を用意したりして、心地よい環境を整えましょう。
3.頭に浮かんだことを自由に書く
書く内容に決まりはありません。
「今日はなんだか疲れた」「なんとなく気分が沈んでいる」など、その時に思ったことをそのまま書けばOKです。
ジャーナリングの目的は「書くことそのもの」にあります。
そのため、頭に浮かんだことをそのまま書き出してみましょう。
続けることが大切
ジャーナリングは、続けることで効果が実感できるものです。
無理なく続けるために、まずは1日5分だけでも書いてみましょう。時間を決めておくと、習慣にしやすくなります。
最初は3日、次は1週間…と、無理のないペースで続けてみてくださいね。
まとめ
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ジャーナリングは、誰でも簡単に始められる心のセルフケアです。
書くことで自分の気持ちを整理することができ、ストレスを軽減し、より豊かな日々を送ることができるようになります。
忙しい毎日の中で、自分の心と向き合う時間を少しだけ作ってみませんか?
ペンと紙さえあれば、いつでもどこでも始められます。
気持ちを言葉にすることで、思いがけない気づきがあるかもしれませんよ。
今日から、あなたもジャーナリングの習慣を取り入れてみてくださいね。