タロットカードの中でも最強の意味を持った種類と言われているものが「世界」です。
この記事では「世界」のカードが持つ意味について、正位置と逆位置の両方をご紹介します。またシンボルごとの意味も解説するため、リーディングの参考にしてください。
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タロットカードの「世界」とは?
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タロットカードの「世界」とは、背景の天空に大きな緑のリースが印象的なデザインです。
中央にいる人は神聖である紫の布をまとっており、まさに神のような姿をしています。また隅には聖獣も並び、世界そのものを表したような壮大な世界を感じられるデザインです。
また、無限を意味するマークが描かれており、世界がめぐっている様子や永遠の姿そのものを表したカードとして知られています。
タロットカード「世界」の正位置・逆位置の意味
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タロットカードの「世界」は、正位置と逆位置で反対の意味を持っています。
「世界」の正位置の意味
意味:ゴール・喜び・魂のレベルの上昇・団結
タロットカードの「世界」は、これまでの目標として取り組んできたことが身を結び、やがてゴールへと辿り着ける未来を伝えているのです。
また「ハッピーエンド」と呼べる結末を意味するタロットカードでもあります。これまでの記憶、経験こそがこれから迎える最高のエンディングに向けて、必要だったものだと気づける日が訪れます。
時間をかけてきた末に手にした幸せは、人生を大きく変えるような達成感や、これまで経験してこないような理想通りの世界にステップアップできるのです。
魂のレベルが高まっている時期は、これまでと大きく交友関係や環境が変わる時期でもあります。自分からは新しい人と関わることが苦手だと思っている人も、行ったことがない場所に積極的に出かけてみましょう。
新しい趣味をはじめることで、気の合う仲間に恵まれる可能性もあります。これまで経験のないことに挑戦する際は勇気が必要ですが、いずれ行動して良かったと過去の自分に思える日がやってくるのです。
「世界」の逆位置の意味
意味:停滞・中途半端・行き詰まり・もやもや・限界・挫折感
タロットカードの「世界」の逆位置は、思っていたものと違うという理想と現実との差に苦しむことを暗示しています。
願いを叶えたいと思っても、ストレートに物事が進まないなど、歯痒さを感じることが起きる可能性もあります。もやもやの気持ちがしばらく続いたとしても、決して諦めなければ現状は少しずつ変わっていくものです。
また「世界」の逆位置が出たら、行き詰まりを自覚したうえで計画を立て直したり、新しい方法で仕事や勉強を進めるといったアプローチを見直すタイミングとも言えます。
対人関係でもトラブルが起こりやすい時期であるため、信頼できる友達などに早めに相談することをおすすめします。できるだけ感情に流されずに、物事を冷静に判断しようとする気持ちが、停滞から抜け出すきっかけになることもあります。
タロットカード「世界」のシンボル別の意味を解説
タロットカードの「世界」は、共通するシンボルが複数あります。それぞれのシンボルの意味を知っておくと、タロットを見た時に特に印象に残った部分や、やけに目に入ってくるシンボルが伝えてくるメッセージに気づきやすくなるのです。
大きなリース
大きな緑の植物で作られているリースは、卵や子宮といった生命が誕生する場所を暗示しています。世界はこれまでの成果が実る様子であり、魂が上昇して新しい自分になれる時期です。
だからこそ大きなリースに囲われている人こそが、これから生まれる自分とも言えるのです。
リースの中にいるダンサー
リースの中にいる人物は、性別がないダンサーです。一見女性のようですが、両性具有と言われており男性と女性が融合した、完全な生命体であることを意味します。
「世界」の正位置はこれからの自分が成長し、完全体へと一歩近づく様子を意味しているのです。
両手のバトン
両手に持ったバトンは、両立を象徴するもの。また、異質なもの同士が出会い、やがて結合する未来を暗示しています。
自分の中での不完全な部分が埋まるような出会いや、出来事が起きる可能性があります。異質なものと結合して、うまく融合した先に完全体となった自分に出会える可能性があります。
上下に巻かれた赤いリボンと四大聖獣
リースの上下は赤いリボンが巻かれており、これは「無限」を意味する存在です。世界は無限に続き、そこに生きる人々の姿や運命など、この世の様子を表しているのです。
同様にリースのそばには、運命の輪にも存在する四大聖獣が並んでいます。これは人間、獅子、牝牛、人間であり、高みにいる者の様子を意味しています。
まとめ
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タロットカードの中でも、魂のレベルの上昇や完全体の姿を意味する「世界」は最強の幸運カードと呼ばれています。
しかし逆位置になると、物事の停滞や挫折といった反対の意味があるため、ほかのカードとの組み合わせも含めて今の自分の課題や悩みに気づきましょう。