職場で部下にミスを注意する時、ついつい強い口調になっていませんか?
それ、部下本人からすると「なんで、そんなキツイ言い方するの?」とヤル気を削ぐ原因になります。
こうならないためには、「相手の立場になって考える」ことが重要です。
これをマスターすると、職場の人間関係だけでなく、コミュニケーション全体の底上げに役立ちますよ。
あなたの注意の仕方がNGなワケ
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部下に注意しても改善するどころか、関係性が悪くなる一方。
話は聞いてくれるけど納得していない気がする。
なんてことありませんか?
それは、あなたの言葉が部下に届いていないから。
相手の立場を考えずに自分の気持ちだけを押し付けても何の解決にもなりません。
ミスをしてしまったのは本当に部下だけの責任でしょうか?
部下を責める前に、上司であるあなたができることを見直すことから始めましょう。
次から説明していきますね。
相手の立場を考えるポイント
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相手の立場になる、相手の視点から考えるコツは、「相手の事を理解すること」がポイントです。
「興味がない」「何を言っても無駄」と見下した態度だと、永遠に平行線を辿ることになります。
それだけでなく、その考えが透けて見え、ますます関係が悪化することになりかねません。
そのためには「相手をよく観察する」「相手にあった言葉をかける」必要があります。
これはコミュニケーションの下準備。
まずは部下との接し方自体に切り込んで考えていきます。
会話から聞き出す方法
相手を知るといっても難しいことは何もしません。
やるべきことは実にシンプルです。
出身地をはじめ、過去に所属してきたコミュニティ、経験してきたスポーツやバイトなどを聞き出せばいいのです。
無難な質問例は以下の通り。
●どこ出身なの?
●学生時代どんなサークルに入っていた?
●休日は何をしている?
注意の仕方に気を配る
部下を叱る時に「前も説明したよね?」「分からないなら聞いてよ」と同じフレーズを繰り返していませんか?
この言い方をされると部下の立場としては「はい。申し訳ありませんでした」とYESしか選択肢がないのです。
言葉遣いを変える、会話術を身に着けるだけではうまくいきません。
マニュアル通りの対応ではなく、一人の人間と向き合うというスタンスが大切です。
部下によって成長率の違いや得意不得意があります。
「○○さんには、まだこの業務は難しかったのかも」「○○さんは消極的だから質問しにくかったのかも?」と、ミスをする以前の問題も考えることがポイント。
相手の立場になって感がるタスクをひとつ挟むだけで、解決の糸口が見つかる場合がありますよ。
好き嫌いを知る
相手の「好き嫌い」を知ることが大事です。
ここがハッキリしていないと、相手のことを思って注意しても「おせっかい」だと捉えられることも…。
人によって考え方や価値観、物事の優先順位は違います。
つまり自分の中で大切にしていることが相手にとって大切とは限りません。
相手が何を言われるのが嫌いなのか、を知ること。
これだけで、注意をしても気まずくなることが避けられるはずです。
相手を褒める
人は褒められると嬉しくなる生き物です。
いいところは褒める、尊敬する心持ちがポイントです。
ただし注意したいのが、手放しに誉めても「お世辞」と捉えられてしまうことです。
その人が自信を持っている箇所、力を入れている部分をピンポイントで褒めることで関係性はグっと高くなります。
難しいステップですが、毎日相手を観察するだけで自然と分かってきます。
また、第三者に様子を聞いてみるというのも方法のひとつ。
「○○君、最近どうなの?」と聞くと意外といい情報が手に入る可能性が高いです。
相手のことを知るには普段の様子を気にかけることも含めてください。
拒絶されることも念頭に置く
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部下に注意をした場合、うまくいかないこともあり得ます。
そこで「なんでわかってくれないのだ!」と神経質になる必要はありません。
すべきことは「相手はなんで嫌だったのか?」「なぜダメだったのか?」を考えることです。
●大人数の前で注意したのが悪かった
●注意の内容に具体性がなかった
●言い方がきつかった
これらに心当たりはありませんか?
注意をすることはお互いにマイナスな感情になります。
大事なのはその後。
「ミスしたけど、○○さんは頑張っているよね」「今度は一緒に頑張ろう」など一言付けるだけでも印象はガラリと変わります。
実際のコミュニケーションのステップ
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実際にコミュニケーションを取る際にポイントとなる点をまとめました。
次から説明する場所に変化があるかないか?を見極めるだけでも、今までとは違ったコミュニケーションが取れるはずです。
目を合わせる
相手と話をする際に大事なことは目を合わせることです。
目が合わないと、「この人、真剣に話を聞いてくれているのかな?」と不信感を抱かせてしまいます。
また、目から得られる情報は意外と多いもの。
目線が泳ぐ 瞳孔が開くといった言葉があるように、精神と目の動きは連携していることが多いことを覚えておきましょう。
表情・声を読み取る
目の他にも表情やジェスチャーから相手の考えを読み解くことができます。
嫌だと感じたら頬がひきつる。
自信がある時に声が大きくなるなどです。
これは自分の意見をうまく伝えられない部下に有効です。
僅かな変化にも気を配ることが大切。
表情を読み取る
目の他にも表情やジェスチャーから相手の考えを読み解くことができます。
嫌だと感じたら頬がひきつる。
自信がある時に声が大きくなるなどです。
これは自分の意見をうまく伝えられない部下に有効的。
僅かな変化にも気を配ることが大切です。
まとめ
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ここまでお伝えしてきたことは「相手の立場になって考える」ことがポイントでした。
この方法は経験値が必要になってきます。
一番は、自分とは違う人間と交流を持つことですが、実は簡単な方法があります。
それは、自分の過去を振り返ることです。
「新人の頃」「仕事に慣れない頃」「仕事を任された頃」きっと部下と同じ悩みに行き当たったはず。
その経験を活かすこともアリ。
部下にミスを注意する、叱るというのはネガティブなこと。
できればしたくないのが本音でしょう。
「どう部下と接したらいいのか分からない」そんな時のお役に立てたなら幸いです。