周易とは

「どうしたらうまくいくのか?」
「この道は正しいのだろうか?」

と迷いながら、人は答えをいつも探して生きています。

もしも、書物の中にあなたがどうすれば「成功」するのかが書かれていたとしたら、気になりますよね。

『易経』という「周易」の経典には、まさにこれから起こるものごとの結果が書かれています。

恋愛から仕事、人間関係や方角まで、周易による占いではどのようにしたらうまくいくのかを具体的に読み解いて、「成功」へと導いてくれるでしょう。

時に「こんなことまでわかるの?」とハッとするような答えを教えてくれる「周易」とは、一体、どんな占いなのでしょうか。

出典(TOP画像):pixabay

このページの目次

1.周易とは?
2.陰と陽で世界は出来ている
3.周易の占い方
 -八卦を使った占い
 -筮竹(ぜいちく)による占い方
4.まとめ


周易とは?

出典:pixabay

数多くある儒教の書物の中で、最も重要とされている「五経」
「五経」とは、
『易経』『書経』『詩経』『礼記(らいき)』『春秋差氏伝(さじでん)』の五つの書物のことを指します。

その中でも、最高峰とされているのが『易経』と聞いたら、どれだけ崇高な書物なの想像ができるかもしれませんね。
いわば東洋のバイブル、コーランにあたる経典です。

伝説によれば、中国最古の書物とされていて、周の時代(紀元前十一世紀~八世紀)に解釈され、後に、孔子によって「十翼」が加えられて完成したと伝えられています。
実際には、漢の時代に完成したのではないかとも推測されています。

東洋で最も重要な書であるとされている『易経』ですが、そこには「周易」と呼ばれる「占術」が記されています。
「易経」は、まさに「魔法の書」のようですね。

陰と陽で世界は出来ている

出典:pixabay

「周易」の基本概念は、「陰陽説」
この世界に存在する全てのものは「陰」と「陽」という対になる二極によって成っているとされているものです。
陰陽は固定されている物ではありません。
陰は陽に転化し、陽もまた陰に転化することで、ものごとには変化が生じるのです。

周易では「陰」「陽」を棒状の記号(陰--)(陽-)で表します。

周易の占い方

八卦を使った占い

出典:pixabay

易経が書かれるより以前より、中国には「八卦(はっけ)」と呼ばれる概念がありました。
「当たるも八卦、当たらぬも八卦」ということわざに登場する「八卦」のことですね。

「天(乾・けん)」
「沢(兌・だ)」
「火(離・り)」
「雷(震・しん)」
「風(巽・そん)」
「水(坎・かん)」
「山(艮・ごん)」
「地(坤・こん)」

これら八卦が、自然や人の人生を支配しているとされていました。

この八卦を作ったのは、「伏犠(ふっき)」であると伝えられています。
伏犠は、古代中国の神話上に登場する伝説の帝王で、「蛇の体」を持つと言われ、いわば「神」のような存在です。

古代の中国では、これらに、陰と陽の記号をあてはめた8パターンの「小成卦」を用いてものごとを占うようになりました。

「周易」では、その八卦にさらに八卦をかけて、「8×8」の64種類のパターンにした「大成卦」で、「吉凶」やものごとの推移を占っていくことになります。

64の「大成卦」、孔子が書いたと伝えられる「十翼」による「説卦伝」「序卦伝」と呼ばれる「易経」の注釈を、占いたい様々な事象に当てはめて結果を探っていくのです。

筮竹(ぜいちく)による占い方

出典:Free Designer

それでは、日本では実際にどのように占われているのか、具体的な方法を見てまいりましょう。

「易者さん」という言葉を聞いたことがありませんか?

易者さんは、周易の「占い師」のことです。
日本では、易者さんの多くは、「筮竹(ぜいちく)」を用いて、占いを行っています。

1.筮竹(ぜいちく)を用意
筮竹は、33センチ~55センチ程度の竹ひご状の木の棒で、50本からなっています。

2.筮竹をさばきながら、占う内容を念じる

3.50本の筮竹から1本をとって、脇に置くか、筮筒(ぜいとう)にさす
分けた1本は「太極」を表していて、宇宙より答えを受けるアンテナの役割を果たしているとも言われています。

4.残り49本を開いて、「天策(左手側)」と「地策(右手側)」の二つに分ける
心を清め、集中して行います。

5.机に置いた「地策」より1本を取り出し、左手薬指と小指の間に置く

6.8本ずつを右手に移していき、左手に残った筮竹と小指の筮竹を合わせて数える

残った数を使った結果は「本筮法」「中筮法」「略筮法」それぞれを使って判断します。

例えば、残った数により

1(乾)
2(兌)
3(離)
4(震)
5(巽)
6(坎)
7(艮)
8(坤)

という結果がでます。
これで「八卦」を出したら、「算木」を使って、陰と陽を記録します。

これが、「筮竹」を使った基本的な占い方で、2~6の手順を繰り返して、陰と陽を6つ組み合わせます。
それを、「易経」と照らし合わせることで答えを導き出すのです。

「周易」で使われるのは、「筮竹」だけではありません。
サイコロやコインを使って占うこともできますよ。

まとめ

出典:pixabay

「周易」は、東洋で古くより研究され、伝承されてきた古来の占術です。
その教えは深く、心身を集中させて真剣に占うことで、驚く程に正確な結果を導き出すことが可能と言われています。

恋愛、結婚、仕事、ものごとの盛衰、人間関係、家庭運、方角などあらゆることの行く先がわかってしまいます。

「周易」による占いでは、ただ運命を知るばかりではなく、どのようにしたら成功するのかを具体的に導き出し、対策を教えてくれますから、「人生の指針」として広く活用していくことができるのが素晴らしいところですね。

電話占いなら絆【kizuna】

POPULAR人気の記事