厄年のお祓いって受けるべき?

周りにいる人から厄年のときにはよくないことが起こったと聞いたり、実際に厄年に悪いできごとに遭遇した人はいると思います。
ではそもそも厄年とはどんな年回りなのでしょう?

今回は『厄年』という年回りについてご紹介します。

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そもそも厄年ってなに?

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「大病を患った」「財布を何度も紛失した」など、厄年にまつわるよくない話は枚挙に暇がありません。

そもそも「厄」とは、災難、苦しみ、病苦、不幸などの意味を持つ言葉で、厄年はそれらの災厄が起こりやすい年回りと言われています。

そのため、身を慎み、厄難を避けるように過ごすことが望ましいとされ、お祓いを受ける人もたくさんいます。

しかし、「厄年」は「役年」であるという考え方もあります。

厄年にあたる年ごろというのは結婚、出産、出世などライフステージの変化が相次ぐ時期であり、社会の中で大きな役割を与えられやすいころとされていました。

地域の神様のための「役」をつとめる年齢にあたることも多く、神事にご奉仕する前にお祓いを受けたことが厄年のお祓いの始まりとも言われています。

この場合の「役」とは、神事で特別な役割を任されることであり、神様のためにご奉仕をする、役立つという意味です。

そのため、神様に喜んでいただくためのことをする年=役年と考えることもできるのです。

神様が喜ばれることとは

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神様のお役に立つ年回りといわれても、なにをすることが神様に喜んでいただくことになるかわからないという人は多いと思います。

神道で大切にされている心のありかたに、「浄明正直(じょうみょうせいちょく」というものがあります。

きよらかで明るく、正しく、まっすぐであること。

人はつい自分の心に嘘をつき、思ってもないことを口にしたり、その嘘のために暗い気持ちになってしまうことがありますが、自分の心を大事にし、正直にあること、明るい心を持つことは神様の喜ぶことです。

また、日本の神様にはご先祖の神様も含まれているため、家族を大事にすることも神様にとって喜ばしいことと考えられています。

自分も他人も同等に大事にすること、家族のことをひときわ大事にすることを心がけたい年回りと思ってください。

仕事に没頭すること、大きなチャンスを得て出世することも自分や家族のためかもしれませんが、時には初心に立ち返り、自分にとってなにが大切なものか今一度省みる、そんな時間を取ることを促していただいているのかもしれません。

厄年っていつ?

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厄年は、男性で3回(25歳、42歳、61歳)、女性で4回(19歳、33歳、37歳、61歳)あります。

数え年で数えるため、実年齢でなく、生まれ年で考えるとわかりやすいでしょう。

数え年とは、生まれたときを1歳として、お正月が来るたびに1つ年を取る、と考える年齢の数え方です。

令和2年であれば、以下の生まれ年の方が厄年にあたります。
男性……平成8年生まれ、昭和54年生まれ、昭和35年生まれ
女性……平成14年生まれ、昭和63年生まれ、昭和59年生まれ、昭和35年生まれ

中でも男性の42歳の厄と女性の33歳の厄は、それぞれ「死に」「さんざん」に繋がることから特に大きな厄、「大厄」と言われています。

また、それぞれの厄年を本厄といい、その前年を前厄、翌年を後厄と呼びます。

お祓いは受けるべき?受けるならいつ?

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現在の厄年のお祓いは、事故や病気など大きな災厄を避けたり、影響の小さなもので済ませるために神様にお祈りすることをいいます。

それですべての厄を祓えるかはわかりませんが、未然に防ぐためにはお祓いを受けておくべきでしょう。

お祓いは、各地の神社やお寺で受けることができます。

有名な神社やお寺では大勢でまとめて受けることになりますが、小さな寺社では個人対応していただけるところもあります。

どちらのほうがご利益があるといった差はありませんので、普段通われている神社やお寺があればそこに行くといいでしょうし、初詣のときにお願いすることもできます。

厄年のお祓いは年中受け付けているお寺や神社がほとんどですが、元日から2月3日の節分(旧正月)までに受ける方が多くいます。

旧暦で新年を迎えるまでにお祓いをして、年越しの準備をする、というイメージを持っておくとわかりやすいかもしれません。

厄年のお祓いは前厄から後厄まで3年続けて受けるのがベストですが、本厄の年はとくに受けるべきでしょう。

神社のお祓いでは神様へのお手紙ともいわれる祈りの文、「祝詞(のりと)」を読んでもらい、厄難を断ち切るための儀式を行います。

お寺では護摩(ごま)祈祷といって、火を使った祈りの儀式が行われています。

まとめ

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『厄年』とは、ライフステージの変わり目であることからも、心身に不調を来しやすい時期であり、さまざまな厄難に遭いやすいと言われています。

そのため、神社やお寺でお祓いを受けると厄難を小さくしたり避けることができます。

また、厄ではなく「役」と考え、浄明正直な心を持って身を慎み、神様の役に立つ年回りにされるといいでしょう。

災い転じて福となす、という言葉もあるように、心のありかたが浄く、明るく、正しく、まっすぐであれば、どんな年回りであっても幸多き一年になることでしょう。

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