「座禅(ざぜん)」をご存知でしょうか?
イメージはできるでしょう。
しかし、深く知っている人は少ないのです。
多くの効果がもたらされる「座禅」。
事実に触れれば、きっとあなたも「座禅」の魅力を理解できるでしょう。
さっそく、「掘り下げた解説」をすすめますね。
出典(TOP画像):pixabay
座禅とは?
出典:pixabay
まず、「座禅」とはどのようなものかを知らなくてはなりません。
これは禅宗において、「修行の中心」を形成するものです。
具体的には、正しい姿勢で胡坐(あぐら)をかき、無の境地をめざします。
興味深いのは、宗派によって胡坐の向きが違う点です。
「えっ、向きが違うのですか?」。
意外と知られていない点ですね……。
曹洞宗では壁に面して胡坐をかき、臨済宗では壁を背にして胡坐をかくことに。
知らなかったですね。
注意しなければならないのは、「座禅」の最中に「邪念」をいだくことです。
もちろん「姿勢の崩れ」や「眠気」も厳禁。
こうしたことが見受けられると、僧侶から、戒め(いましめ)として肩のあたりを叩かれます。
この叩く棒は「警策」であり、臨済宗で(けいさく)、曹洞宗で(きょうさく)とよぶものです。
「座禅」は集中が重要。
「こころの乱れ」は「姿勢」や「呼吸」を乱します。
「正しい座禅」をやり遂げましょう。
座禅による効果(精神の安定)
出典:pixabay
忙しい毎日を過ごすうちに、「精神」が不安定な状態に陥っています。
からだの不調に悩まされているひとは、一度ふりかえってください。
「座禅」とは「精神統一」をめざす修行法です。
大切とされるのが「調身」「調息」「調心」の三つ。
「それぞれにどのような意味があるのでしょうか?」。
質問がよせられました。
お答えしましょう。
調身:正しい姿勢で座ることを指す。
手順は、あぐらをかいて、右足を左太ももへ、左足を右太ももへのせる。
両足をのせるのが難しい場合は、片足だけでもOK。
手は足の上へ。右手の上に左手をのせること。
左右の親指を突き合わせて、「楕円形」の空洞をつくる。
まっすぐに背筋をのばし、半分ほど目を閉じる。
調息:呼吸法の意識。
ゆっくりと呼吸すること。
鼻呼吸が原則。
調心:「こころ」を無にすること。
雑念を払わなければ「座禅」とならない。
ゆっくりと「こころ」のなかで数をかぞえる。
「無の境地」をめざす。
これらによって、脳内に劇的な変化が訪れます。
科学的に説明しましょう。
「無の境地」を体感している瞬間には、脳のなかで「アルファ波」が出ます。
「アルファ波」はリラックスにつながるものですから、「精神安定」に大きく貢献するものです。
しっかりと理解しましょう。
座禅による効果(集中力アップ)
出典:pixabay
「座禅」による呼吸法習得は、集中力のアップに寄与します。
前述しましたが、「雑念」は呼吸法で振り払いましょう。
ゆっくりと息を吸い、ゆっくりと吐き出す。
呼吸に意識を向けることで、自然と「座禅」に集中できるはずです。
また、心身の隅々まで「酸素」を取り込めますから、「脳」をリラックスさせます。
「集中力」と「リラックス」。
これらは、つぎの項目とリンクしているのです。
座禅による効果(記憶力アップ)
出典:pixabay
「集中力」は「記憶力アップ」に直結します。
つまり、「座禅」による「集中力アップ」が「記憶力」によい影響を与えるのです。
「ものごと」を記憶するためには、「集中」が大切。
散漫(さんまん)な気持ちでは、なかなか覚えられませんね。
「座禅」を普段の生活に取り込めば、自然に「記憶力アップ」を体感するはずです。
座禅による効果(ストレス解消)
出典:pixabay
日常生活の出来事は、さまざまな「精神的負荷」となることに。
積み重なることで「大きなストレス」となり、心身の不調原因になるのです。
「座禅」によって得られる効果として、「ストレス」の解消が挙げられます。
これは、脳内に「アルファ波」が出現するからであり、「集中」と「リラックス」による効果ですね。
座禅による効果(自律神経の不調改善)
出典:pixabay
「自律神経失調症」により、「睡眠障害」や「不安感」などに襲われるひとが少なくありません。
原因は「精神的な疲れ」から。
「座禅」は「脳内神経」である「セロトニン神経」を活性化します。
これにより、「脳内ホルモン」である「セロトニン」の分泌が増加。
「幸福感」につつまれ、「自律神経のバランス」を整えます。
ドクターから「自律神経失調症」を告げられたら、「座禅」を取り入れてみてはいかがでしょうか?
想像以上の効果が報告されていますよ。
座禅とヨガの違いについて
出典:pixabay
「座禅とヨガは、どのような違いがあるのでしょうか?」。
「瞑想(めいそう)」の点で類似していますね。
明確な違いを定義することは難しいのです。
理解したいのは、「座禅」が「ヨガ」から派生している点。
「座禅」は「精神統一」や「こころを無にすること」を大切にします。
いっぽう「ヨガ」は「姿勢」に対するこだわりが大きく、呼吸法を取り入れて瞑想をめざします。
まとめ
出典:pixabay
「座禅」を難しく考えていませんか?
「精神統一」や「精神安定」をめざすトレーニングとして身近に考えましょう。
自宅でも簡単におこなえる「座禅」。
気になるならば、座禅体験への参加をオススメしますよ。
▽【今月一番読まれている記事】夢占い-夢で、好きな人が出てきたのは何を意味するのか?▽