前回に続き、「貴乃花親方」を「タロット」で読み解いていきたいと思います。
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これから協会での立場はどうなるの? 【節制・正位置】
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これまでの戦いで、彼は多くの親方たちを敵に回してしまいました。
親方のなかには「貴乃花をクビにしろ!」と主張する強硬派もいると報じられています。
協会首脳部と戦うにしても、その戦い方が上手ではなく、頑なな態度を取りすぎてしまった貴乃花親方。結果として、相撲界の中で孤立してしまったのは間違いありません。
そんな貴乃花親方、これからの協会内での立場はどうなってしまうのでしょうか。
タロットで占ってみたところ、「節制」の正位置が導かれました。
これは「調和」「節度」あるいは「献身」などが暗示されています。
こう言ってはなんですが……調和や節度といったキーワードは、貴乃花親方には似つかわしくない感じもします。
メディアを通して私たちの目に映る親方は、周囲との調和を重んじたり、節度を持った言動をする人には、ちょっと見えませんよね。
それでも……四面楚歌となった状況においてもなお、貴乃花親方の角界における底力は、依然大きなものがあるといえます。
たとえ非主流派となって、窓際に追いやられようと、彼には「大横綱」としての実績・経験、そしてネームバリューがあります。
優勝22回という彼の記録は、大相撲史上6位(2018年3月現在)であり、現在の親方衆のなかではダントツのトップです。
現役力士や若手の親方衆のなかには、横綱・貴乃花にあこがれていた人も多くいます。
そんな「力士のあこがれ」である貴乃花親方が、周囲との「調和」を重んじ、「節度」のある言動を心がけ、若い人たちに「献身」するくらいの気持ちで業務に取り組めば……少しずつ、失った信頼を取り戻していけるはずです。
急に上手くいくことはありませんし、当分の間は協会の主流派に返り咲くことは難しいでしょう。
それでも貴乃花親方が周囲のことを考えて、地道に相撲道を歩むのであれば、前途は必ずしも悲観すべきものではない―――タロットはそう教えているのです。
貴乃花一門での立場はどうなるの? 【戦車・正位置】
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大相撲の世界には「一門」というグループがあります。
いわば「派閥」のようなもので、それぞれの相撲部屋が一門に所属し、同門の部屋同士で協力関係を形成しています。
貴乃花親方はもともと所属していた一門を離脱し、新たに「貴乃花一門」を立ち上げます。
つまりは大相撲の派閥のひとつを率いるリーダーとなったのです。
しかし……協会との対立を続ける貴乃花親方に対し、一門の親方たちは次第に不満を持つようになります。
一門に所属する親方衆も、協会との対立がエスカレートすることは望んでいないからです。
こうして貴乃花親方は、協会との極端な対決姿勢を取ったあまり、一門での求心力をなくし、主導権も失ってしまったと言われています。
そんな貴乃花親方、これから自身の名を冠した一門での立場はどうなるのでしょうか。
タロットで占ったところ、「戦車」の正位置が導かれました。
これは「勝利」を意味するカードであり、勝負の世界においては申し分ない暗示となります。
しかし……ちょっと意外な感じもしますね。
現状の貴乃花親方は一門の中でも求心力をなくしており、完全に孤立していると言われています。
当面は勝利に近づけそうな材料が見当たらないようにも思えます。
これを読み解くカギは、戦車のカードの持つ突進力ではないでしょうか。
なんといっても優勝22回の大横綱ですから、たとえ政治的に失敗しようとも、一定のカリスマ性はあります。
かつて力士として伝説を築いた貴乃花親方に、あこがれや敬意を抱く人もまだまだ多いのです。
付け加えると、戦車のカードは「援軍」の暗示でもあります。
思わぬところから、貴乃花親方に加勢する人が出てくる可能性が見えるのです。
一門の内外を問わず、貴乃花親方に共感する親方が味方につくかもしれません。
あるいは角界に影響力を持つ有力者が、彼の支持に回ることもあり得ます。
いずれにせよ、角界においてはカリスマである貴乃花親方。
なんらかの助力を得て、一門内での求心力を回復する可能性は、十分にあるといえるでしょう。
貴乃花親方は信念が強い人である反面、各方面と衝突を起こし、敵を作ってしまう傾向があります。
協会の中であれ、一門内であれ、ここまで敵を作ってしまうと、普通であれば再起は難しいところでしょう。
しかし大相撲の世界というのは、とにかく現役時代の実績や番付がモノをいう世界です。
その点、貴乃花親方は優勝22回、一時代を築いた大横綱。
周囲との調和を心がけ、言動をつつしみ、献身的に働くことができれば、まだまだ再起の目は出てきます。
そのうえで、彼が本来持っているカリスマ性を発揮すれば、協会や一門内における求心力を回復することもできるでしょう。
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