【十二月十二日】の逆さ札は泥棒除けのおまじない

【十二月十二日】の逆さ札は泥棒除けのおまじない

十二月十二日の逆さ札を知っていますか?

関西地方では聞いたことがある、という人もいるかもしれませんが、あまり知られていないおまじないです。

ここでは、『十二月十二日の逆さ札』の意味や作り方、使い方をまとめました。

関西に古くから伝わる「十二月十二日」のおまじない

【十二月十二日】の逆さ札は泥棒除けのおまじない

出典:photoAC

京都を中心に関西地方では、12月になるとある「おまじない」をする家庭が今でも多く残っています。

それは、「十二月十二日」と縦に書かれた札を、逆さまに向けて家のすべての出入り口に貼る、というおまじないです。

なぜ「十二月十二日」なのでしょう?

このおまじないのはじまりには、石川五右衛門という希代の大泥棒がいました。

十二月十二日は石川五右衛門の誕生日

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諸説ありますが、石川五右衛門は、旧暦の永禄元(1559)年の12月12日に生まれ、文禄3(1594)年8月24日に亡くなったと言われています。

石川五右衛門というと、ルパン三世シリーズの登場人物「石川五ェ門」を思い出す人もいるかと思いますが、ルパンの五ェ門は、この大泥棒・石川五右衛門の十三代目という設定だそうです。

さて、この石川五右衛門ですが、その死に方は壮絶なものでした。

今でこそ観光や若者の憩いの場として知られる京都・鴨川ですが、江戸時代当時、三条河原というのは平安時代からつづく処刑場でありました。

大泥棒として名を馳せていた石川五右衛門は、窃盗のみならず、天下人である豊臣秀吉の首も狙っていました。

そのため、捕まったあとは鴨川三条河原で見せしめとして、生きたまま大釜で煎られたのです。

そんな石川五右衛門の誕生日である「十二月十二日」を逆さまにして出入り口に貼りつけることで、「あなたも窃盗をしていると同じ目に遭いますよ」「こんな日くらいは犯罪をやめて供養につとめてはいかがですか」と伝え、抑止力とするのがこのおまじないの意図するところです。

昔の泥棒は天井裏から出入りすると考えられていたので、泥棒からは十二月十二日が素直に読めるようになっていた、とする説もあります。

このおまじないはだれでも簡単にできるので、ぜひ今年の12月12日から、始めてみてほしいと思います。

十二月十二日の逆さ札で泥棒除けをする方法

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逆さ札の意味をおわかりいただけたかと思いますので、実際の作り方や使い方、より強力なおまじないにする方法を紹介します。

2020年はステイホーム期間中に、空き巣と出くわすような事案も発生しました。

また、10月~12月にかけては、一年のなかでも空き巣被害が多い時期と言われています。

年の瀬に向けて慌ただしくなる師走には、うっかり鍵閉めを忘れてしまうこともあるかもしれません。

ここで逆さ札のおまじないを習得し、ぜひ実践してみてはいかがでしょうか。

十二月十二日の逆さ札の作り方

十二月十二日の逆さ札の作り方はとても簡単です。

12月12日に、半紙やコピー用紙に十二月十二日と書くだけでいいので、だれでも作ることができます。

2020年の12月12日は土曜日ですので、おまじないを試しやすい人も多いでしょう。

お札の大きさに決まりはありませんが、縦6センチ×横2センチくらいの短冊状に作ると、インテリアや家の雰囲気の邪魔にもなりません。

よく見えるように大きく作りたい、という人は、縦30センチ×横11センチや、A4用紙をそのまま使うなどしてもいいでしょう。

文字はボールペン字や印刷でもいいかもしれませんが、昔ながらのやり方に合わせて作りたいと思われるなら、筆ペンでもいいので筆文字で書きましょう。

「十二月十二日」は、ほとんどが直線です。字がうまくないと思っている方でも、何度か練習すれば、恥ずかしくない程度の字になるのではと思います。

十二月十二日の逆さ札の使い方

十二月十二日の逆さ札ができ、筆文字が渇いたなら、早速貼っていきましょう。

玄関や各部屋、階段、お手洗い、浴室など、人が出入りできるすべての場所に十二月十二日のお札を逆さに向けて貼っていきます。

このとき、テープでペタペタ貼ってもいいのですが、見栄えを気にする方におすすめなのは、両面テープを使う方法です。

最初にすべての逆さ札に両面テープをつけておき、各所で剥がしながらつけるようにすれば、いちいち両面テープを切り貼りする手間もありません。

また、別居している親や兄妹、友人と共有したいという人は、十二月十二日の逆さ札を作るのは、12月12日中にしてください。

その日のエネルギーを込めたお札であれば、貼るのは別の日でもかまいません。

ただし、このおまじないの効力はおよそ一年と考えられているので、毎年12月12日には、新しいお札を作り、貼り直す必要があります。

十二月十二日の逆さ札をより強力にするには

12月12日生まれの女性や、12月12日現在、12歳の子どもにお札を書いてもらうと、おまじないの効力がよりアップすると言われています。

また、それ以外の人は、12時ちょうどにお札を書くといいそうです。

さらに、小さめのお札を財布に入れておけば、スリなどの盗難を防ぐこともできると言われています。

まとめ

【十二月十二日】の逆さ札は泥棒除けのおまじない

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『十二月十二日の逆さ札』は、玄関などの出入り口に貼ることで、泥棒除けの効果が得られるおまじないです。

世界的に不安定なことばかりだった2020年も、もうすぐ幕を閉じます。

新しい一年を安心して迎えるためにも、十二月十二日の逆さ札を使って、家の守りを固めてみてはいかがでしょうか。