神話の世界・アマテラスオオミカミについて

神話の世界・アマテラスオオミカミについて

今回は、「日本神話」の世界に触れてみましょう。

「今さら、なぜ日本神話なのですか?」
このように感じる人がいるかも知れませんね。

しかし、神話を学習することは、人生において重要なことです。
現代においても、参考になる教えが散りばめられていますよ。

さっそく話をすすめていきますね。
日本神話のなかで、中心的な役割を担って(になって)いるのが「アマテラスオオミカミ」。

漢字で書くと「天照大神」ですね。
今回のテーマは「アマテラスオオミカミ」でいきます。

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アマテラスオオミカミの誕生

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天界から日本の国づくりを使命として、ふたりの神が下界に降りてきます。
ひとりが「イザナキ」、もうひとりが「イザナミ」。

ちなみに、「イザナキ」は男性で、「イザナミ」は女性です。

下界に降りてきたふたりは、さっそく「国づくり」を始めました。
この「国づくり」とは、島々を作ること。

苦労を重ねて、「淡路島」を筆頭に四国や九州など八つの島々を作ったとされています。

これらの神話は「古事記」に表されており、興味を持った人は専門書を読んでくださいね。

くわしくは省略しますが、「イザナキ」が黄泉の国から戻ったときに、左目をすすいで「アマテラスオオミカミ」が生まれました。

同時に、右目から「ツクヨミ」、鼻から「スサノオ」が誕生したとされており、相関関係を理解しましょう。

アマテラスオオミカミの神格

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「アマテラスオオミカミ」を知るうえで、神格を知ることは重要です。

代表的なものは太陽神。
また、日本の総氏神とされていますから、大きな存在ですね。
多くの神社で「アマテラスオオミカミ」はご祭神となっています。

天岩戸隠れ事件

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「アマテラスオオミカミ」を語るうえで、重要となる事件があります。
それは、「天岩戸(あまのいわと)隠れ事件」です。

「アマテラスオオミカミ」の弟である「スサノオ」は乱暴者であり、姉である「アマテラスオオミカミ」の領地である高天原「タカマガハラ」に入り浸っては乱暴をはたらきました。

これに怒って「アマテラスオオミカミ」は天岩戸(あまのいわと)へお隠れになるのです。
太陽神が隠れてしまうと、世の中は真っ暗闇。
迷惑な話ですね。

この状態を放置するわけにはいきません。
何とか事態を打開しなければならないのです。

そこで、神々が集まって「アマテラスオオミカミ」を天岩戸(あまのいわと)から引っ張り出すための作戦会議を開きます。

「どうすれば、出てきてくれるだろう?」
みんなで知恵を絞ります。

そして……、神々は妙案を思いつきます。
それは、天岩戸(あまのいわと)の前で大宴会を催す(もよおす)こと。

天岩戸(あまのいわと)前で、神々が宴会の大騒ぎを始めると、「アマテラスオオミカミ」は外の様子が気になります。

そっと外の様子をのぞいたところを、天手力男神(アメノタヂカラオノカミ)が岩戸をこじ開けて、「アマテラスオオミカミ」を引っ張り出すことに成功しました。

こうして地上に明かりがもどり、世界は暗闇から解放されたのです。
当然のことながら、「スサノオ」はこの事件の張本人であり、高天原から追い出されてしましました。

アマテラスオオミカミを祀っている神社

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日本中の神社で「アマテラスオオミカミ」は祀られています。
なかでも代表とされているのが伊勢神宮の内宮(ないくう)ですね。

ちなみに伊勢神宮の場合、内宮の読みは(ないぐう)ではなく、(ないくう)となりますから、しっかりと認識しておきましょう。

伊勢神宮の内宮はおよそ2000年の歴史を有しており、「アマテラスオオミカミ」は皇室のご祖先さまとされています。

そのため、皇室と伊勢神宮の内宮は結びつきが深く、勅使(ちょくし)が途切れることはありません。

また、伊勢神宮の祭祀(さいし)をつかさどっているのは現在も皇族であり、昭和天皇の四女である池田厚子さんが務めていることは、あまり知られていませんね。

神話を人生に活かす方法

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日本神話に登場する神々は、日本人にとってパワーの源(みなもと)です。
そのため、神話の神々が祀られている神社は有名なパワースポットとなることが多いですね。

心身の疲れを感じるときに、パワースポットを訪れることでパワーの回復を体感することを期待できますよ。

「本当にそのようなことがあるのだろうか?」。
疑う人には、パワーの回復など望むことができません。

「信じる者は救われる」ですよ。
神話の世界をしっかりと学習すれば、パワースポットの意味を理解できるのではないでしょうか。

アマテラスオオミカミの性格

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ここで「アマテラスオオミカミ」の性格について触れておきましょう。
太陽神ですから、明るい恵みのシンボルであり、慈愛の精神が大部分を占めていたと考えられます。

一方、弟の「スサノオ」に対しては甘い面を有しており、さらに天岩戸(あまのいわと)に隠れるなど、内気な一面も持っていました。

まとめ

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神話の世界における、「ほんの一握り」に触れてみました。
どのような感想をお持ちになりましたか?

日本の神々に思いを馳せる(はせる)ことは、スピリチュアル的な世界に触れることと似ています。

確かに、史実と異なる部分が多数ありますね。
しかし、皇室のご祖先さまとされているなんて、ロマンを感じませんか?

遠いご祖先さまから培われてきた「日本神話」
日本人の精神世界のルーツを学ぶためにも、理解を深めたいテーマですね。