大アルカナの中で、もっとも力強いカードのひとつ「皇帝」です。
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皇帝のカードの意味や解釈方法―――正位置
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皇帝のカードの正位置は、「成就」「支配」を象徴しています。
「責任」「父性」「男性的な強さ」「リーダーシップ」と読み解ける場合もあります。
男性的なリーダーシップにより、物事を成功に導く……そんな可能性が暗示されています。
皇帝の正位置は、それを導いた項目によって、以下のような読み方ができるでしょう。
【恋愛】
皇帝のカードは、恋愛に関しては色んな読み方ができます。
基本的には、「父性」「男性的な強さ」「成就」といった読み解き方をしますが、場合によっては「男性による支配」と読むこともあります。
とにかく男性が主体となってリードする、古風な恋愛の暗示と見るのが一般的です。
体力・気力・経済力の充実した男性が、すべてに責任を持って、パワフルに相手をリードする恋愛が暗示されています。
「だまって俺についてこい」という、恋愛のあり方です。
ただし、男性のパワーが行きすぎると、男性による一方的な支配になってしまうこともあります。
キーワード：
男性がリードする恋愛
男性のパワーによる幸福
男性の情熱的な求愛
自信と責任感
【結婚】
皇帝のカードの正位置は、結婚に関しても、男性が主導権を持つ夫婦関係を象徴しています。
男性がリードする家庭は、夫の力量によって多少の困難は跳ね除けて、前進していけることでしょう。
家庭の主導権を握る男性は、その裏づけとなる力量―――体力・気力・経済力・社会的立場―――を備えており、家庭における責任を果たすエネルギーも増大します。
ただし、恋愛と同様に、あまり男性のパワーが強すぎると、家庭でも独裁体制になってしまうこともあります。
キーワード：
男性優位の家庭
仕事に精力的な夫
夫を立てる妻
父性の強い家庭
男性の経済力・社会的地位
【仕事】
皇帝のカードの正位置は、成就・支配・男性的リーダーシップの象徴ですので、仕事においては責任ある立場で権限を振るい、事業を成功に導くことが暗示されています。
政治家や経営者、あるいは組織の重役などの指導的立場で、大いに力を発揮でキルことでしょう。
学生の場合は、テストで上位になったり、学校の指導的立場になる未来を示しています。
まさに男性的な競争社会で勝ち残り、指導力を発揮することが暗示されているのです。
女性であっても、皇帝の正位置は同様な読み方ができます
（ただしケースによって、読み方に気をつける必要はあります）。
キーワード：
社会での指導力
競争での勝利
出世、昇進
支配者
成績の上昇
【健康】
健康に関して皇帝のカードが導かれた場合、肉体的パワーの増大を暗示しています。
とにかく身体に力がみなぎってくる時期ですので、スポーツや健康増進がおすすめです。
先のことを考え、体力作りに励みましょう。
キーワード：
強い肉体
厚い胸板
男性的な肉体のパワー
無尽蔵のスタミナ
精力絶倫
【その他】
皇帝のカードの持つ男性的な強さは、パワフルな前進、支配者としての成功を表します。
指導的立場で大いに力を発揮することができる暗示です。
キーワード：
地位と資産
パワフルな行動力
目標への前進
願いの成就
皇帝のカードの意味や解釈方法―――逆位置
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皇帝のカードの逆位置は「横暴」「力量不足」を象徴しています。
「独断」「無責任」と読み解く場合もあります。
野心や支配欲に実力が伴わず、失敗する……そんな危険性が暗示されています。
皇帝の逆位置は、それを導いた項目によって、以下のような読み方ができるでしょう。
【恋愛】
本来は「成就」「支配」「男性的リーダーシップ」を暗示する皇帝のカードですが、逆位置で出てしまうと一転、厳しい解釈になります。
支配欲や意気込みに力量が伴わず、男としての未熟な面を露呈してしまうのです。
人間的な幼さが出てしまい、女性相手に主導権を握ろうとしても上手くリードできません。
さらには、肝心なときに勇気が欠けてしまったりします。
あるときは弱気になったり、あるときは自信過剰で失敗します。
女性からは、偉そうにしている割にはまったくダメな男……と見られてしまう危険性があります。
キーワード：
幼い男
わがままな男
実力が伴わない男
【結婚】
結婚に関しても、皇帝の逆位置は夫婦生活の暗い先行きを暗示しています。
皇帝のカードが示すように、夫は自らのリーダーシップで家庭を引っ張ろうとするのですが、いかんせん実力が伴いません。
亭主関白を気取りながら、家長としては力不足の夫に対し、妻も家族も冷たい視線を浴びせることでしょう。
夫の支配欲が空回りし、家庭内の不和やトラブルに発展する恐れがあります。
キーワード：
ワンマンな夫
亭主関白が反発を買う
リーダーシップが空回り
夫の力量不足
【仕事】
皇帝のカードは正位置であれば、成就・支配・男性的リーダーシップを表します。
しかし、逆位置で出てしまうと、力量不足の暗示となります。
自分の力量に見合わない目標を掲げたり、あるいは目標自体が定まらなかったりして、仕事自体がちぐはぐなものになってしまい、成果を挙げられません。
また、会社の経営が傾いたり、他人の借金を肩代わりさせられるなど、自分の力ではどうにもならないトラブルに見舞われるかもしれません。
キーワード：
未熟
力量不足
一貫性のない仕事
借金の保証人
【健康】
健康面でも男性的な力強さを失ってしまいます。
なんといっても心配なのは、男性機能の衰えです。
精力が減退し、インポテンツになる恐れもあります。
体力や気力も同時に低下しそうです。
キーワード：
体力・気力の減退
精力の衰え
インポテンツ
【その他】
皇帝の逆位置は力量不足を示します。
支配欲や野心があっても、それに実力がついていかないこともあるでしょう。
物事を成し遂げることができず、無責任との非難を浴びることになるかもしれません。
キーワード：
自己中心的
無責任
成長できない
まとめ
皇帝のカードは、正位置であれば「成就」「支配」「男性的リーダーシップ」が暗示されています。
反面、逆位置の場合は、「横暴」「力量不足」の暗示として読み解かねばなりません。