同棲生活の理想と現実

1.ふたりで描いた理想

 同棲生活を始めようと思い立ったとき、最初に思い浮かべるのはどんなものですか?

信頼し、慕っている相手が「おかえり。」と自分の帰りを待っていてくれている、または「いってらっしゃい。」と見送られて出勤する、それに「いってきます。」と告げる、こうした光景なのではないでしょうか。

一人暮らしからの同棲開始となると、『挨拶』を交わせることに喜びを感じるでしょう。
将来を見据えて、上手に生活費をやりくりしてゆっくり貯金をしておこうだとか、たまの休日には奮発して豪華な外食をしようだとか、それは至極平穏で幸せな生活だと思います。

職業や仕事内容によっては、これとは全く違う生活を想像する場合もあるかもしれませんが、やはり誰しもが『ふたりにとっての良い環境、良い暮らし』がそこに実現するはずと思って同棲を始めるはずです。
一緒にいられることが何よりの幸福であると。

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2.現実味を帯びてくる生活模様

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 同棲経験者がよく口にするのは『家事・役割分担は始める前にしっかり話し合っておくこと』です。
これは本当で、同棲生活における些細な喧嘩の大半がここにあると思います。

ここに更にお金も関わってくるのですから、事前の話し合いが本当に重要なのです。

例えば、彼が家賃・光熱費・食費など金銭面を全て負担するならば、彼女は家事全般を一人で行うだとか、費用は全て折半しているのであれば家事も半分ずつだとか、いろんな同棲パターンがあります。

これについてですが、同棲にかかる費用負担の割合を基準に、家事の分担を行うというのが効率的といいますか、『理にかなっている』と思われる方が多いようです。

それはなにより『お金が生活に必要不可欠なもの』であることは自明の理であるからです。しかし、一切の費用を彼が負担していても家事はなにもしないのはダメという女性もいるかもしれません。

逆に、彼の方が時間に余裕があるため、自分の方が多く負担しているという方もいるでしょう。
いくら負担し、どれだけの家事をこなすか、生活するにあたって最重要の項目といえます。

 外で会ってデートするのとはわけが違い、共に暮らすとなると相手の性格をより深く知ることとなります。
伴って、育った環境や生活スタイルなど自分とは異なる面に戸惑うことも多いでしょう。

トイレの便座は上げたら戻しておいてほしいとか、食器はせめて流し台に運んでほしいとか、使っていない電気はこまめに消してほしいとか…すごく細かいところですが、自分にとって譲れない面があると思います。

長い時間共に過ごす相手なのですから、遠慮せず正直に告げましょう。
その際、相手にも主張があるなら、それはしっかり聞くべきです。

生活の仕方に違いがあれども、時には価値観の合致を強く感じる場面もあるかもしれません。

例えば、お互い毎日掃除機をかけないと気が済まないとか、食べ方へのこだわりが同じだとか。

こうした類似点を運命的だと思うこともあるでしょう。
しかし、一緒に過ごす時間が増えるほどに、些細な喧嘩も増してきます。

同じ家に帰ってきているはずなのに、すれ違うことさえあるかもしれません。

逆に、同じ空間にいることが長すぎて、互いのプライベートな時間が減少するということもあります。
良いことがないように思えますが、同棲のメリットは一体なにか。

それはいつでも相手がいてくれることの安心感、ちょっとしたことが大事な思い出になり、積み重なり愛情が湧く、情が移っていくということだと思います。

3.同棲を経て結婚へ

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 結婚を前提に同棲を始めるカップルもいれば、もちろんそうでないカップルも。
いずれにせよ、同棲まで踏み切っているならばある程度相性の良し悪しはわかってきていると思います。

その上で結婚へと進むのであれば具体的な話を始めましょう。
二人としては、まだ同棲の期間を持ちたいと考えていても、結婚を急かされることもあるかもしれません。

お互いの両親とコンタクトを取り、まずは様子を見ましょう。
結婚となれば、相手の親とも『家族になる』わけですから、しかと見極めなければなりません。

これはなにも上から目線で相手の両親の評価をつけるとか、品定めをするとかそういった話ではなく、単純に『どんな人柄か・自分と合うだろうか』を確認しようということです。

 女性にとって彼の親、特に母親(姑)との関係性は非常に重要な意味を持ちます。
昼ドラのどろどろとした展開と言われるとぱっと思いつくのは、不倫、嫁姑問題あたりではないでしょうか。

決して姑とは仲良くなれないとは言いませんが、期待しすぎるのは禁物ということは言えます。
母親を含め、相手との家族関係が始まる前から崩壊しているようであれば、正直、結婚生活が円満に行くとは考えにくいと思います。
自分のためであれば、ためらわず白紙に戻す覚悟も必要かもしれませんね。

4.まとめ

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 同棲生活をなんとかやってこられた相手であるのならば、これから山あり谷ありの人生でも多少のことなら乗り越えられるでしょう。
それだけ『縁のある人』ということです。

同棲を始めて3か月ほどたったあたりで、衝突が始まり喧嘩をすることがあるかもしれませんが、とにかく冷静になるのが先決です。

勢いよく彼に物申されても、言い返す前に一息つく、または二人の笑顔の写真を飾っておいて、そこに目を配るなども効果的です!

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