些細なことでもイライラしてしまう。
すぐにカッとなって他人に当たってしまう。
そんな人のために、「怒り」はどこから来るのか、「怒り」の6つのタイプ、「怒り」とうまく付きあうための5つのポイントについてまとめました。
「怒り」はどこから来る?
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イライラする、ムカつくというような「怒り」の感情は、コップから溢れる水に似ています。
悲しい、苦しい、痛い、辛い、不安、疲れといったネガティブな状態が心に蓄積し、最後の一滴が感情のコップからついに溢れたとき、「怒り」という形で発現します。
つまり「怒り」とは、そのとき急に起こるのではなく、それまでの積み重ねのうえに成り立つ感情なんですね。
「怒り」はある種の防衛反応のようなものであることも多く、悪いものではないのだということをまずは自分に認めてあげましょう。
とはいえ、「怒り」によって他人との関係が悪化したり、日常生活に影響が出るようでは、あなた自身にとって不利益が大きくなってしまいます。
だからこそ、アンガーマネジメント(怒りの管理)をする必要があります。
「怒り」の6つのタイプ
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日本アンガーマネジメント協会では、怒りには6つのタイプがあるとしています。
①公明正大タイプ
正義感が強く、他人にもそうあるべきだと感じるタイプです。
努力家で周囲から頼りにされることもある反面、他人が規則に従わないことに怒りを感じてしまいます。
②博学多才タイプ
物事に対する向上心が強く、完璧を求めるタイプです。
その向上心の高さで成功を収める人も多いですが、場当たり的に物事を進める人や優柔不断な人に対して怒りを感じてしまいます。
他人だけでなく自分に対しても厳しく、内面でのストレスも強いでしょう。
③威風堂々タイプ
自尊心が高く、グループ内ではリーダー的存在となることの多いタイプです。
思い通りに物事が進まないときや、思ったほどの評価が得られないと怒りを感じます。
④天真爛漫タイプ
自分の主張をストレートに表現するのが得意なタイプです。
周囲からもそのキャラクターを羨ましがられることが多いのですが、自己主張が苦手でクヨクヨしている人がいるとイライラしたり、自分の主張が通らない状況下に置かれると大きな怒りを感じてしまいます。
⑤外柔内剛タイプ
他人に対して優しく、頼まれ事などしやすいタイプですが、内面では強い意思があり、そのギャップに苦しみます。
自分の意思に沿わないルールに対して怒りを感じますが、その怒りを外側に出すことも少ないため、体調に影響が出ることもあるタイプです。
⑥用心堅固タイプ
真面目で慎重な性格の人が多く、警戒心も強いタイプです。
自分のテリトリーに踏みこまれることがストレスになったり、人を頼ることができずイライラしてしまうことがあります。
アンガーマネジメントで「怒り」とうまく付きあうための5つのポイント
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それでは、アンガーマネジメントで「怒り」とうまく付きあうための5つのポイントをご紹介します。
自分の「怒り」とうまく付きあうことができれば、他人ともうまく付きあえるようになっていきますよ。
①6秒カウント
人が怒りを感じている最初の6秒間は、もっともコントロールがむずかしいと言われています。
逆に、この6秒間をマネジメントすることで、怒りをぐっと抑えられるようになるのです。
怒りを感じた瞬間から、心の中で6秒間をカウントしてみてください。
6秒間を制する者は、怒りをも制するのです。
②評価点
次に有効なのが、怒りに点数をつける方法です。
カウントが苦手だという人はこちらを試してみてください。
まったく怒りのない状態を0点、これ以上ないほどの怒りを10点として、今感じている怒りが何点かを評価するのです。
その間に6秒間がピークアウトするということもありますし、なんだ4点か、と怒りに対して冷静に評価を下すことで、「怒るほどのできごとでもない」と感じるようにもなっていきます。
③異化
怒りを感じやすい人の中には、自分と他人とを同化してしまう傾向の強い人がいます。
こうすべきだ、と思っていることを他人にも求めてしまうのですね。
ですが、他人はその人なりの「こうすべきだ」に則って生きています。
あの人は私とは違うのだ、と思えるようになると、怒りの頻度がぐっと減っていきます。
④どうしようもないことで怒らない
事故で電車が遅れたときにイライラすることがあります。
ですがこれは、自分ではもはやどうにもならないことですね。
他人が待ち合わせに遅刻して間に合わなかったというのも同じです。
自分でコントロールできないことが起こったときにイライラするのは、余計なエネルギーを使うことです。
自分ではどうにもならないこともあるのだと理解するようになると、怒りの頻度が減っていきます。
⑤ヒーリング
ヨガやマッサージを含め、ヒーリングでメンタルを整えるのもオススメです。
レイキという自然界のエネルギーを利用してセルフヒーリングを行うのもいいでしょう。
深呼吸をしたり、趣味に没頭するのも一案です。
日頃からメンタルが整っていれば、些細なことでは怒る気にもならなくなります。
「怒り」に出会うまでを整えていれば、コップの水は溜まらず、溢れるということもなくなっていくでしょう。
まとめ
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「怒り」という感情は大切なものですが、日常生活に支障が出るほどの怒りにたびたび襲われているようであれば、その感情をマネジメントすると、生きるのが楽になるでしょう。
ストレスの多い時代ですが、アンガーマネジメントを取り入れ、イライラをパワーに変え、「怒り」よりも「喜び」の多い日常をお過ごしください!