2021年6月11日は「入梅(にゅうばい)」です。
今回は、梅雨入りとは何が違うの?という基本的な知識から、運気が下がりがちな梅雨の期間に運気アップするための3つの開運アクションまでまとめました。
入梅とは
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入梅は、季節の移り変わる指標となる暦日のことで、雑節の一つです。
暦の上ではこの日を境に「梅雨」の季節になることを示します。
もともと中国で使われていた「入梅」という言葉は、江戸時代頃に日本に入ってきたと考えられており、それまでは「五月雨」と呼ばれていました。
五月雨は、旧暦の5月頃に降る雨のことで、現在の梅雨と同義と考えられています。
雑節は日本独自の暦
春夏秋冬の4つの季節をそれぞれ6つに分けた二十四節気(にじゅうしせっき)には、立春や夏至などがあります。
これらが中国から取り入れられた暦であるのに対し、雑節は日本独自の風土や気候に合わせて作られたものです。
雑節には大きく分けて、以下の9つがあります。
・節分
・彼岸
・社日
・八十八夜
・入梅
・半夏生
・土用
・二百十日
・二百二十日
季節の移り変わりを表すこの9つの雑節は、どれも農耕のための指標です。
現在は異常気象のため、雑節どおりには季節が進まないことも多いですが、古からの知識の結晶といえるでしょう。
なかでも入梅は、田植えの目安となる雑節として、とても重宝されてきました。
「梅雨入りがいつか」を予測することで、稲の生長を促す恵みの雨に合わせて田植えを行ったり、その後の日照りに備えて貯水したりするための指標になったのでしょう。
入梅と梅雨入りは別のもの?
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旧暦では、以下のように入梅が定められていました。
・二十四節気の一つである「芒種(ぼうしゅ)」以降の、最初の壬(みずのえ)の日
・立春から数えて135日目
現在の暦に変わり、入梅も以下のように変更されました。
・太陽の黄経が80度地点に達する日
・立春から127日目
これらを踏まえ、現在では「入梅」は毎年おおよそ6月11日前後になります。
入梅と出梅
入梅が梅雨入りを意味するのに対し、出梅(しゅつばい)は梅雨明けを意味します。
出梅についても、夏至以降の最初の庚(かのえ)の日(6月26日頃)や、小暑以降の最初の壬の日(7月12日頃)、入梅から30日目など、さまざまに定められてきました。
しかし、入梅と梅雨入りの時期が異なるように、現在では出梅つまり梅雨明けの時期も、年によって大幅に異なるようになってきています。
2021年の梅雨入り
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2021年は、九州から東海地方にかけて、平年よりも20日前後早い梅雨入りとなりました。
梅雨入りが早いなら梅雨明けも早いのでは?と期待する人も多いかもしれませんが、今年の梅雨は長くなる可能性もあるというのが気象庁の見解です。
「梅雨」という言葉は「つゆ」と読みますが、梅雨前線など、「ばいう」と読むこともあります。
これはもともと、温暖なうえに多湿な日本においてカビの繁殖しやすい時期だということから、「黴雨(ばいう)」と言われてきたためですが、黴という漢字のイメージが悪いことから、梅が盛りの時期でもあるため、梅の字を当てて「梅雨」としたという説があります。
入梅~出梅を気持ちよく過ごすための3つの開運アクション
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天から降り注ぐ雨は、私たちに多くの恵みをもたらしてくれる一方で、気分の落ちこみや体のだるさを連れてきてしまいます。
そこで、雨の多いこの時期をどう過ごすとよいか、3つの開運アクションを紹介します。
①一つのことに集中する
雨のもたらす心理的な恩恵の一つに、直感をシャープにし、集中力を高めるという効果があります。
外に出るのも億劫なこの時期は、家の中や屋内でできることに集中するといいでしょう。
期間を決めて一つの学問を学んだり、手芸などの創作に集中すると、充実した時間を過ごせそうです。
ポイントは、自分の心の声を聞くこと。
誰かに誘われたから行ってみようかな、というものよりも、自分がやってみたい、行きたいと思ったものに挑戦するようにしてみてください。
②水分を溜めこまない
「黴雨」という漢字からもわかるように、梅雨の時期はカビが生えやすくなってしまいます。
お風呂場のタイルや天井など、水回りを清潔に保つことや、風通しをよくすることで、湿度を下げる必要があります。
カビは、低周波の霊なども呼び寄せてしまいますので、家に帰ると気持ちが沈む、体が重いと感じている人は、家の中の湿気取りを試みてください。
また、古新聞・古雑誌のような紙類も湿気を溜めこみますので、不要なものはリサイクルに回すなど、こまめな対応が必要です。
③体をあたためる
気温は高く、風も吹かず、雨が降る。そういう日は、肌も服もべたつきが気になるため、アンクル丈のパンツを穿いたり、半袖シャツを着たりと、つい薄着になりがちです。
しかし、水は冷えを呼んでしまいますので、とくに女性は体をあたためるよう、留意してください。
半身浴やショウガ湯を飲むといった日常的な対応を取ることで、冷えを深刻化させずに済みます。
花を飾るのも○
水の影響を受け、集中力が高まる一方で、運気が下がりやすいこの時期は、なるべく家に花を飾るようにするといいでしょう。
花は見ているだけで心に安らぎを与えてくれるだけでなく、周囲の澱みを吸収してくれる効果もあります。
すぐに枯れてしまうかもしれませんので、高価なものでなくて構いません。
とびきり良い花を一度だけ買うことよりも、安価な切り花でいいので、絶やさないようにすると運気の下落を防いでくれます。
まとめ
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2021年6月11日は入梅です。
各地の梅雨入りとは時期が異なりますが、日本独自の暦・雑節においては梅雨の始まりを告げる日。
今年の梅雨は、雨に翻弄されず、運気アップを目指してみてはいかがでしょうか。