生年月日の「九星」と「干支」、「五行」を組み合わせた占術である「九星気学」は、方位の吉凶を知るためによく用いられます。
ただ「旅行」に行くだけでも十分楽しいですが、せっかくですから「吉方位」に出かけて運気を上げることができたら良いですよね。
今回は「吉方位旅行」におけるルールやポイント、九星気学における「本命星」などについて解説します。
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吉方位旅行のルール
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1.一人で行くこと
旅行と言うと、友達や家族でワイワイ楽しく行くイメージをお持ちの方も多いかと思いますし、実際に「一人旅は苦手」という方もいらっしゃるでしょう。
しかし、九星気学における吉方位は「誕生日」をもとに算出される「本命星」が基準となるため、人によって異なります。
そのため、吉方位旅行は基本的には一人で行くことをおすすめします。
どうしても友達や恋人と行きたいという場合は、「吉方位が同じ」であるかどうかをまず調べてみましょう。
家族と行きたい場合は、家族の主(経済的に家族の柱となっている人)にとって良いとされる方角を最重要視するようにしましょう。
もしメンバーにその方角が「凶方位」である人がいる場合は、その人ではなく、その方角が吉方位である人が積極的に動くようにしましょう。
2.滞在時間・距離を守ること
九星気学には、「刻盤」・「日盤」・「月盤」・「年盤」という4種類の方位盤が用いられます。
九星気学においての吉方位の効果は、「距離」、そして「滞在時間」を守ることでより一層得やすくなるので、その2点は守るようにすると良いでしょう。
各方位盤の効果を得やすい距離は、以下の通りです。
刻盤:5~20km
日盤:20~100km
月盤:100~500km
年盤:500km以上(~10,000km以内)
年盤では、距離が遠ければ遠いほど効果は得やすくなります。
それ以外の方位盤では、各方位盤の境目にある距離は効果が得にくくなるため、できるだけ「中間」の値の距離を基本とするようにしましょう。
また、吉方位で得る運が大きければ大きいほど、開運効果の現れ方はゆっくりになります。
各方位盤の効果を得やすい滞在時間は、以下の通りです。
刻盤:1日(日帰り)
日盤:1泊2日~2泊3日
月盤:2泊3日~6泊7日
年盤:5泊6日
3.指定された期間・方位を守ること
先ほども触れた通り、方位盤には「4種類」あり、一般的には複数の方位盤を組み合わせて吉方位を算出します。
各方位盤が変わるタイミングは、以下の通りです。
刻盤:2時間毎
日盤:1日毎
月盤:1ヶ月毎
年盤:1年毎
そのため、今年は良い方角でも、来年には良くない方角になっている、というようなことも起こり得ます。
良い方角を調べると同時に、いつまでに行かなければいけないのかもきちんと確認することもお忘れなく。
また、方位線の上となる場所や方位の境目となる場所付近は、良い力・悪い力が混在するエリアです。
そのため、旅行先の候補からは外した方が良いと言えます。
お仕事をされている方は、出張などでどうしても凶方位に行かなければならないといったこともあるかと思います。
その場合は、できれば1泊程度にとどめる、宿泊先は凶でない方角を選ぶ、天然塩を携帯する、塩風呂に入るなどの点を心掛けると良いでしょう。
吉方位旅行のポイント
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1.早めに寝る
吉方位の効果は、身体がリラックスしていて、地面に水平になり、気の吸収力が高まっている、就寝時の方が得やすくなります。
方位学の暦では、23時頃に日付が変わることになっているため、できれば22時、遅くても23時までには寝る体勢に入っていたいものです。
先ほど述べたように、“地面に水平になる”ことで気の吸収率が上がるので、どのような体勢で寝るのかは運気の上昇には大変重要となります。
椅子に座ったまま寝るなどは避け、横になって寝ましょう。
もし眠れなくても、目を閉じて横になり、身体を休めてくださいね。
2.温泉に入る
この世の全ての要素である火・水・木・金・土が含まれている温泉。
温泉に入ることで、その場所に溢れている気をより一層取り入れることができるのです。
特に疲れている、運気が下がっていると感じる時には、源泉かけ流しや露天風呂がおすすめです。
また、温泉の水が飲水可能のものであれば、それを飲むのも◎。
温泉から出たら、1時間前後横になって身体を休めたり、その場所の特産物などを食べるのもおすすめです。
3.訪れた場所の大きな神社やパワースポットに行く
パワースポットや神社は、その方角の中でも特に気が集まる場所です。
短くとも30分は滞在して、深呼吸をするなどして気をしっかりと取り込むようにしましょう。
神社に行く場合は、願掛けをするのはNG。
まずはその神社の神様にご挨拶、そしてその場所を訪れることができたことへの感謝の気持ちを伝えましょう。
4.自分が使用する・身につけるおみやげを買う
家に帰ってからも訪れた場所のパワーをできる限り持続させるために、自分のためのおみやげを買いましょう。
購入したものは帰宅してから使い始め、吉方位で受け取って来た気を自宅や身の周りにも定着させます。
吉方位の近くに名水や湧水があれば、その場で飲んだり、ペットボトルなどに入れて持ち帰る方法も◎。
特に神社や自然豊かなところの「湧水」はエネルギーが溢れているのでおすすめです。
5.家などはきれいにしておく
せっかく吉方位旅行に行って運気が上がっても、普段過ごす家の環境が整っていなければ、せっかく上がった運気も下がってしまいます。
日頃から家(特に玄関・トイレ)はきれいにしておくよう習慣づけましょう。
本命星の調べ方
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どの方角が吉方位であるかを調べるには、自分の「生まれ年」が「どの星」であるかを調べる必要があります。
九星は「旧暦」を元にしているため、1月1日ではなく、「立春」(1985~2024年頃までは2月4日)が年の切り替え時になります。
例えば、1990年2月3日生まれの方の本命星は、一白水星ではなく、その前の年の星である二黒土星になります。
また、1945年以降では、以下の年は、立春が2月5日になります。
1951年 1952年 1956年 1960年 1964年
1968年 1972年 1976年 1980年 1984年
一白水星 | 二黒土星 | 三碧木星 | 四緑木星 | 五黄土星 | 六白金星 | 七赤金星 | 八白土星 | 九紫火星 |
1945年 | 1953年 | 1952年 | 1951年 | 1950年 | 1949年 | 1948年 | 1947年 | 1946年 |
1954年 | 1962年 | 1961年 | 1960年 | 1959年 | 1958年 | 1957年 | 1956年 | 1955年 |
1963年 | 1971年 | 1970年 | 1969年 | 1968年 | 1967年 | 1966年 | 1965年 | 1964年 |
1972年 | 1980年 | 1979年 | 1978年 | 1977年 | 1976年 | 1975年 | 1974年 | 1973年 |
1981年 | 1989年 | 1988年 | 1987年 | 1986年 | 1985年 | 1984年 | 1983年 | 1982年 |
1990年 | 1998年 | 1997年 | 1996年 | 1995年 | 1994年 | 1993年 | 1992年 | 1991年 |
1999年 | 2007年 | 2006年 | 2005年 | 2004年 | 2003年 | 2002年 | 2001年 | 2000年 |
2008年 | 2016年 | 2015年 | 2014年 | 2013年 | 2012年 | 2011年 | 2010年 | 2009年 |
各本命星の吉方位
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先の項目でも述べた通り、吉方位は時間とともに変化していきます。
「旅行に行こう」と思った時には、吉方位を調べられるサイトなどで調べましょう。
まとめ
いろいろとルールがあり、「ややこしい!」と思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。
吉方位旅行は、観光やショッピングを楽しむ旅行ではなく、パワースポットや温泉などでゆったりと鋭気を養う「旅行」として考えると良いのではないでしょうか。
また、普段から運気を上げていくためにも、多くの時間を過ごす家など、身の周りの環境は整えることをお忘れなく!